君と出逢ってまた恋をした
□『お泊まり大会(中編)』
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一回会っただけで
あんなにケンカ出来るもんなの?」
「ん〜
同じ学校ではねぇけど
すぐ近くの学校ってえのはあったからな
しかも行くとこ行くとこかすみに会ってばっかで
2人は道のど真ん中でケンカし出すしさー」
ケタケタ笑い出す良。
どうしてこの男はここまで笑えるかがすごいと思った。
「…今じゃあんな風だけどさ
かすみも海と一緒で一匹狼派のヤンキーだから
目立って目立って…
2人でいるとそれが更に倍に目立っちまっててすごかったなー」
「へぇーそうなんだ」
懐かしそうに話す良の顔はとても穏やかだった。
そんな良の顔を見てあたしはハタッと気がつく。
「で、でも
海って中1の時にこっちに来たんだから
かなりインパクトあったんじゃないの?
それなのに良はどうやって海と仲良くなったの?」
「ん〜…
結構普通だった気もするけどなー」
良は再び3年前の
海と出会った日のことを思い出し始めた。
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