夜はなにもなく空虚だとおもう。
今膝で眠る狼はきっとそうは言わないだろう、と考えて小さく笑ってしまう。


「斎藤は冷たいね」


問い掛けた言葉は届かず宙を舞う。
肌に、いや全体に血が通っているのかすらわからない彼の頬を撫ぜる。


愛してる、


「だいっきらいだ」





そして氷点下は沸騰した
(こんなの独り善がりだ)


コメントあると嬉しいな



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