風影様の事情

□スーパー銭湯入浴事件
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「悪いけど、お風呂壊れたから、今日だけは銭湯な」




テマ姉のこの一言で、風影一家は最近新しく完成したスーパー銭湯にやってきた。
砂隠れの里の中では最大級の銭湯で、温泉の他にもエステサロンやお食事処、あまつところ流れるプールまで完備してる極楽私設なのだ。


そんな極楽浄土な銭湯に来た4人の反応は


「うわぁぁ!見て見てみんな!
プールまであるよー!」


「デッケーじゃん!」


「どの温泉に入ったらいいか迷うな」


『‥‥‥。』


予想通りの反応だが、我愛羅様
だけどうゆう訳か無言。
気にいらない事でもあるのか謎だ。


「我愛羅さん?どうかした?」


無言の我愛羅様を気にかけて声をかけた水姫チャンに我愛羅様


『混浴はあるのか?』


と、風影らしからぬ発言をする。


混浴が、ものすごーく気になるご様子で真剣にパンフレットを(穴が開くくらい)見つめている。
一緒に入りたいんだな‥‥と、全てを悟った兄姉ではあったが水姫チャンの貞操を(我愛羅様から)守る為に、男女別れてお風呂に入る事をむりやり決定させてしまう。


『嫌だ‥。俺は風影だぞ!
その気になればなんでも出来る!』


「いいからお前は俺と来い。
砂があってもこればかりはどーもできねーじゃん」


兄貴らしく窘めながら我愛羅様を男湯に引きずってゆくカン兄。
見送るテマ姉は呆れており、水姫チャンは


“1時間後にロビーでねぇ”


と、手を振り見送っていた。



 
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