風影様の事情

□勘違いから生まれる愛もある
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次の日の執務室


「風影様、失礼致します。
テマリからお弁当を‥あ‥。」


執務室はもの家の空。


机に置かれた手紙には





“しばらく留守にする捜さないでくれ”





と、走り書きの手紙が‥。


それを見た瞬間真っ青になったバキは、お弁当そっちのけで慌てて部屋を飛び出すのでした。







一方、こちらは、やたらと賑やかな学校の中庭。
忍術学校では無いのでアカデミーの雰囲気とは別物だ。
校舎の屋上から見下ろすのはあの我愛羅様。
水姫チャンの姿を探しているのだがここには居ない。


『学校とは楽しそうな所だ‥』


そんな事を思った我愛羅様も、のんびりしていられないので他を捜す為にその場を後にする。




次に我愛羅様が出現したのは


『なんだここは‥男女の休憩室か?』


保健室です我愛羅様。
ある意味間違ってない気もしないでもないですが、その言い方は誤解を招くのでやめて下さい。


めったに来ない保健室に来てしまった我愛羅様があまり見慣れない備品に挙動不審になっていると部屋の隅に体重計を発見。
辺りを気にしながらも、ちょっと乗ってみたら体重がいつもより2キロ増えていた。


『Σなんだと!?』


ショックだった。


『昨日2キロも砂肝食べたからか‥‥』


食生活を疑います。
そして、そのセリフにショックです我愛羅様。


ダイエットを決意する我愛羅様を、窓から1羽のカラスが見ていた事実も我愛羅様は知らないまま、尚も水姫チャンを捜すため保健室を後にした。



 
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