ハイキュー!

□第十五話
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「すみませんでした・・・見苦しい姿を見せてしまって・・」

ようやく落ち着いたのか、顔を上げて、私の隣に腰を下ろした

「ううん。そんなことないよ。
 私の方こそ、何もできなくてごめんね・・」

「そんなことありません・・
 次に進むための力を頂きましたから・・」

そんなたいそうなモノ・・・

「大げさだよ」

「いいえ。ありがとうございました。」

彼はもう迷いのない目をしていた

どこまでも真っすぐ先を見据えている

もう、大丈夫だ

「赤葦君はみんなのところに戻らなくてもいいの?」

「あ・・・」

やっぱり、抜け出してきたようだ

「どうせ兎木さんがしょぼくれてるだろうがから、
 元気づけてあげてね?w」

「(クスッ)そうします・・。
 それじゃぁ・・また。」

「うん、またね。」

赤葦は人混みの中へと消えて言った

「クロ達は、大丈夫かな・・・」

ふと過る、音駒の部員たち

まぁ、桂木さんもいるわけだし。

うまく回るんだろうな・・・・。


今日の夕日は残酷なくらい綺麗な朱色だった
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