ハイキュー!
□第十五話
7ページ/7ページ
「すみませんでした・・・見苦しい姿を見せてしまって・・」
ようやく落ち着いたのか、顔を上げて、私の隣に腰を下ろした
「ううん。そんなことないよ。
私の方こそ、何もできなくてごめんね・・」
「そんなことありません・・
次に進むための力を頂きましたから・・」
そんなたいそうなモノ・・・
「大げさだよ」
「いいえ。ありがとうございました。」
彼はもう迷いのない目をしていた
どこまでも真っすぐ先を見据えている
もう、大丈夫だ
「赤葦君はみんなのところに戻らなくてもいいの?」
「あ・・・」
やっぱり、抜け出してきたようだ
「どうせ兎木さんがしょぼくれてるだろうがから、
元気づけてあげてね?w」
「(クスッ)そうします・・。
それじゃぁ・・また。」
「うん、またね。」
赤葦は人混みの中へと消えて言った
「クロ達は、大丈夫かな・・・」
ふと過る、音駒の部員たち
まぁ、桂木さんもいるわけだし。
うまく回るんだろうな・・・・。
今日の夕日は残酷なくらい綺麗な朱色だった