落第忍者乱太郎/忍たま
□第六ノ巻
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「あぁ・・朝日が・・・」
雑渡さんと言い合いしてたから時間がたって
遂には朝日が昇ってきてしまった
「・・・昼夜逆転だぁ〜」
あぁ、眠い〜
なんだか、今日悩んでいたことなんて、
どうでもよくなってしまった。
これもまた、雑渡さんの
荒療治のお陰なのかも知れない
「かなり、荒れた治療だったけど・・」
鏡に映った自分の首元を見る
うっすらと雑渡さんの大きな手形が
赤くうつされていた
「・・・とんだ治療だ」
そっとまだ熱の残る首筋に触れる
熱い・・・
この熱さはいったい何なのだろうか。
ドクドクと、体の奥から湧き上がる熱
この熱はしばらく収まりそうにない
「・・・雑渡さんめ・・。」
彼はこの痣の様にとんでもないものを、
私に植え付けていったのかもしれない