落第忍者乱太郎/忍たま

□第六ノ巻
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「さてと・・」

今日は今夜の任務に向けての準備のため

街へと繰り出している。

遊郭にお客として潜入となれば

自ずと男装するしかなくなる。

同じ奉公人に成りすまして潜入する手もあるが

ターゲットに近づけるまで何日かかるか分からない。

さっさと片づけるには、客に扮するほかない。

「うまくいくかなぁ〜」

男装なんてしたことないから、少々自信がない。

が、引き受けた以上、完璧にこなして見せなくては!!

「・・・まずは着物を買いに行くか・・。」

尊ちゃんに買い出しの手伝いをお願いしようとしたのに

断られてしまった。

なんでも女の買い物は長いのなんだのと、

まったく、失敬な!

私は即決派なんだけどなぁ〜

「・・よし、決めた。主人!」

適当な呉服屋に入りパパッと決めて着物を購入

店主にちょっと怪訝な顔をされたが、仕方ない。

兄にプレゼントしようかと・・なんて、

世間話でもすれば、すんなり買うことができた。

「よーし、こんなものかな。」

特に拘りもないので、すんなりと着物を購入

そのあと適当に脇差なんかも買って、

武士一式がそろっただろう。

「何かあれば、尊ちゃんに借りよ」

ほら、女だって買い物速いんだぞ尊奈門よ!!

「帰って早速準備しよ」

なんとなく、男装するのが楽しみになってきた
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