落第忍者乱太郎/忍たま
□第十ノ巻
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「やってきました忍術学園!!」
有言実行とはまさにこのことで、
伏木蔵との約束を果たすべく、やってきた
まぁたまたま任務がなくなって
暇だったからもあるけど
入門表にサインして門をくぐる。
あの事件以来、私はタソガレドキの者だと
殆どの人に知られてしまっているが
今のところ警戒はされていない。
結構自由にさせてもらっていると思う。
まぁタソガレドキは忍術学園についてもう調べはついてるし
今更なにか探る必要はないしね。
「ほ〜たいは〜、しっかり巻いてもきつ過ぎず〜♪」
「およ?」
どこからか保健委員会の包帯の歌が聞こえてくる・・!
可愛いコーラスだなぁ〜
「ゆるまぬよぉ〜に〜」
「伊作君!」
少し先に薬草いっぱいに抱えた伊作くんと、乱太郎が居た
どうやら薬草詰みの帰りらしい
「あぁ〜!アリカさん!お久しぶりです!」
「うん、久しぶり〜!」
あの怪我以来だから・・一ヶ月ぶりくらいになるのかな?
「はじめまして、乱太郎君」
そういえば、この落乱の主人公
猪名寺乱太郎くんと話すのはこれが初めてかもしれない
「はっはじめまして・・って、なんで私の名前を!?」
「ふふふっ、タソガレドキを甘く見ちゃいけないよ〜」
なんてカッコつけてみるけど、
この前伏木蔵や伊作君に
保健委員のメンバーについては聞いていたのだ
「おっ・・おそるべし、タソガレドキィ・・!!」
「アリカさん、あまり乱太郎を
からかわないでやってください;;」
「ごめんごめんw」
いやぁ、かわいい反応されるとついw
「種明かしをするとね、
この前伊作君から君の事を聞いていたからなんだ
驚かせてゴメンね?」
よしよしと頭を撫でながら謝罪をする。
が、多分私の顔はゆるゆるなんだろうなぁ
「なぁ〜んだ!」
へへっ、と照れたように笑うもんだから
私のLifeはもうゼロよ・・!!
「ねぇ伊作君。この子持って帰っちゃダメ?」
「ダメですよぉ!!」
あら、残念。
「そんなことより、ちゃんと包帯は変えてましたか?」
「あぁ・・。うん、大丈夫。
もう包帯しなくていいんだけど、
小袖だと傷が丸見えだからしてるだけだから。」
忍服なら長袖だから傷が見えなくていいけど
街に出たりする時の服では傷が悪目立ちしてしまうから
包帯を巻いているのだ。
「それでも、包帯は毎日取り換えてくださいね?
清潔にしておくことが一番ですから!」
「はいはい、お母さん」
「おか!?!?」
過保護なんだからぁ〜
「乱太郎くん、伊作ママってば過保護よねぇ〜?」
「えっ、あっ、そうですねぇ〜;;」
苦笑いやめて・・!!
まぁいきなり乗って来いってのはハードル高すぎか
「アリカさん!!」
「はいはい、そう怒んなさんなってw」
これ以上からかうのは、よろしくなさそうだ