落第忍者乱太郎/忍たま

□第十二ノ巻
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チュン・・・チュンッ・・

「んっ・・・」

小鳥のさえずりと、

窓からのぞくまばゆい光に、目を覚ます。

「あ・・・」

なんか物の配置が違うなと思えば、

昨日はそのまま雑渡さんのお部屋で寝てしまったんだった

けれど、当の本人は見当たらない

昨日の事が夢だったのではないのだろうかと

少々不安になったが、はっと思い出す

「そうか、殿のご出立だ・・・」

たしか今日の朝に本城にお戻りになられるんだとか

言ってたような・・。

お見送りとか行った方がいいのだろうけど

なんか昨日の今日はムカついて態度に出そうだし

やめておこう。

障らぬ殿に祟りなし・・!

「二度寝しよ・・」

まだ日も低く、大体朝七時ごろって、所だろう。

今日はまだ任務とか聞いてないし

雑渡さんが戻ってくるまでダラダラしちゃお!

「まだ寝るつもりかい?」

「うわっほぃ!!?」

いきなり襖から来られたとしても、びっくりするものですね・・!

「ざっ・・雑渡さん・・!
 とっ、殿は?」

「もう戻られたよ。
 君が寝ている間にね」

「いやぁ〜;;
 なんかもう、いいかなってw」

城主に対してこれは問題かもしれないけど

私の中では城主<雑渡さん である!

「ま、私もまだはらわた煮えくりかえってるから
 好都合だけどね」

「・・・あぁ、なんだ。
 イライラはしてるんですね。」

「・・・君、私をなんだと思ってるんだい?」

「うわっ・・」

ぐいっ腕を引っ張られ、お布団から

雑渡さんの腕の中へと移動する

「私の女を抱いた男なんだ、
 組頭としてはまずいが、
 一人の男として嫉妬したって、
 構わないだろ?」

「・・ふぁい・・・」

なにこのイケメン・・!!

これ以上好きにさせてどうするんだ好き!!

「アリカちゃん、着替えて準備を
 久々の君への任務だよ。」

「はいっ」

ピリッと空気が変わる。

組頭モードとでもいおうか。

私も同様に気が引き締まる

さぁ、今回はどんな任務だろうか
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