落第忍者乱太郎/忍たま

□第十三ノ巻
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伏木蔵との話し合いを終え、

今三人で忍術学園へと向かっている

伏木蔵を送り届ける意味もあるが

私たちの事を学園側へ伝える義務もある。

現在、学園側との関係は友好的ではあるが

それはあくまでも我々忍者隊だけだ

タソガレドキ城全員が友好的なわけではない

場合によっては、忍術学園と敵対することもある

微妙な立ち位置と関係。

そこの生徒と深い関わりを持つことになるんだ。

一言伝えておく必要があるだろう。

「学園長先生、分かってくださるかな〜?」

「大丈夫ですよ!
 学園長先生はとっても良い人ですから!」

伏木蔵は不安なんて無さそうにニコニコしている

私が不安になってたらダメだよね・・!!

「よし・・!
 雑渡さん!精一杯説得しましょうね!!」

「そんなに気張らなくても大丈夫だよ」

雑渡さんは余裕の表情・・

脅したりは・・しないよね?

穏便にすすめてくれるよね・・!?

「あの、母上・・・って呼んでもいいですか?」

「・・・!!
 うんっ・・!伏木蔵が呼びたいように呼んで、」

「・・・はい!
 ありがとうございます、母上・・!」

「はぁ〜可愛いぞぉ〜私の息子・・!!」

うん、母性本能くすぐるってこういう事ね!!

「じゃぁ私は何て呼ぶんだい?」

伏木蔵が、雑渡さんの事父上って呼ぶのは違和感しかないな・・!

「こなもんさんは、こなもんさんです〜!」

「・・・・そう。」

「ぶはっ・・ww」

やっぱりそうだよねぇ〜ww

こなもんさん呼びだよねぇ〜ww

「アリカちゃん?」

「ひっ・・・!」

睨まないでよ・・!大人げない・・!!

「母上虐めちゃめっ、です!」

「伏木蔵までアリカちゃんの味方するのかい?
 父上寂しいなぁ〜」

あ〜あ、拗ねちゃって、

可愛いな()

「伏木蔵〜父上拗ねちゃったねぇ〜
 どうしよか〜?」

「こな・・・父上も大好きですよ!!」

「・・・ありがとう伏木蔵。
 まぁ、呼び方は強制しないから
 "父上"・・そう呼びたくなったら、
 呼んでくれて構わないよ。」

伏木蔵の頭を撫でながら、優しい目つきで語り掛ける

「はい!こなもんさん!」

「うん、まぁいいんだけどね。」

やっぱり寂しいのねww

「ほら、二人ともそんなこんなでつきましたよ!」

目の前には大きな正門

すっかり日も落ちてきて夕飯時だ

「遅い時間に申し訳ないけど、
 学園長先生に面会頼めるかな?」

「はい!僕行ってきますね!」

素早く正門をくぐり学園の中へ姿を消す

我々は中に入ることはせず、外で待つことにした
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