落第忍者乱太郎/忍たま

□第十八ノ巻
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ダンッ!!

「雑渡さん!!」

昆「お手伝いはいいのかい?」

ものすごい勢いで登場したのにもかかわらず

平然と書類作業を続けていた。

「それどころではなく今日殿が・・!!」

昆「あぁ〜・・そうだった。言ってなかったっけ?」

「聞いてません!!」

こればっかりは私の身に関わる一大事だというのに!!

「私、殿が本城に帰るまでここから出ていきます!!」

毎晩呼ばれてちゃいい迷惑だし、私だってもう限界だ!

昆「ん〜・・・組頭的にはまずいけど、旦那としては名案だね
  けど、いったいどこに行くんだい?」

「忍術学園に!」

昆「・・・いうと思ったよ。」

あそこなら伏木蔵もいるし、ご飯もおいしいし!

パラダイス!!

昆「さっきの今で直ぐコレか・・・」

「心配無用!何もされませんから!」

昆「全く信用ならないね」

そんなジト目でみないでくださいな??

「けど、このままここにいればどうなるか
 雑渡さんだって嫌・・ですよね?」

昆「…しかたないね。
  忍術学園に行くことを許可する。」

「いやった「ただし」・・ん?」

昆「少しでも何かされたらお仕置きだよ?」

「・・・・いっいえっさー」

キュンキュンするような声色ではなく

これはガチトーンのやつ。

このお仕置きは命危ない奴や・・!!

昆「もうすぐ殿が帰城される。
  バレない様に行っておいで」

「はいっ!」


この闇夜に紛れて、早く学園に向かったほうがよさそうだ。

今宵は満月。月が真上に上る前に向かおう。


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