落第忍者乱太郎/忍たま

□第二十ノ巻
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今日一日の報告書をまとめて雑渡さんに提出した頃には

すっかり夜も更け、うつらうつらとしてしまう時間帯になった

混「眠そうだねぇ」

「ターゲットが町中を半日ウロウロしてたもんだから・・
 尾行疲れです」

歩き疲れてクタクタだ・・。

忍者にとっては致命的なほどの体力のなさだとは自覚してるから

そんな目で見るのやめてください組頭

混「眠たいなら先に床に就くといいよ」

「いえ、もうちょっと起きてます」

雑渡さんが書き物している中先に寝るのは気が引けた

混「君は妙な所で頑固だからねぇ・・。
  わかったよ、これは明日にしよう」

筆をぽんっと投げ捨てて、立ち上がった

「え、あ、いや!そんなつもりは!」

逆に気を使わせてしまった

混「私ももう寝たかったから、ちょうどいい口実が出来たよ
  明日陣内に怒られたら、アリカちゃんのせいにしよ〜」

「こんのっ・・!!」

相変わらずこの人は・・!!

混「冗談だよ。ほら、おいで」

寝床の上に胡坐をかいて、私を誘う

私も疲れていたから、もういいかとあきらめて

彼の傍に腰を下ろした

混「お疲れ様アリカちゃん」

「雑渡さんも、」

ゆっくりと肩を抱かれ、そのまま布団へと雪崩れ込んだ

混「君からはいつも甘い香りがする
  なぜだろうね・・」

「ちょっ、くすぐったいですよ//」

首筋に顔を埋め、スンスンと匂いを嗅がれる

この時代ボディーソープなんてものはないから

香りなんてないはずなんだけどなぁ

混「甘くて・・私の脳をドロドロにする・・」

「ンッ・・//」

チクッと首筋に小さな痛み

「寝るんじゃ、ないんですかっ//!」

混「ん〜、寝るには寝るけど、
  寝る前に軽くストレッチでもしようじゃないか」

「雑渡さんのは軽くなんてもんじゃっ、キャッ//!」

首筋から胸元に彼の舌が這う

夜着が軽く乱れて、はだけそうになっていた

混「シー・・軽く済むよう・・頑張るよ」

「無茶苦茶だぁ///」

まぁこんな抵抗で彼が大人しく寝るとは、

まったくもって思わないけどね!!!!


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