落第忍者乱太郎/忍たま

□第二十ノ巻
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「只今もどりました〜!」

お土産の団子を片手に、出城に戻ってきた。

初めに出迎えてくれたのは尊奈門だった

尊「やっと帰ってきたか!」

「ただいま、尊ちゃん。はいこれお土産」

手に持っていた団子の包みを手渡した

尊「お土産って・・・これふもとの団子屋のじゃないか!!」

あー、この騒がしい感じも懐かしいなぁ

「なんだか久々な感じだなぁ」

尊「たかが三日ぽっちだろうにっ」

「たかが三日、されど三日。だよ!」

尊「そういうものなのか?」

未だに納得いかない風な顔をしていたが、

お土産をとりあえず受け取ってくれた後に

組頭がお待ちだと、言われた

「組頭にも、挨拶してくるよ」

尊ちゃんに手を振りながら、彼の部屋へと向かう

最初はゆっくりと歩いていたけれど、その足は次第と早くなっていった

「・・・」

はやく、彼に会いたい。

その一心で廊下を走り抜け、彼の部屋の襖を勢いよく開けた

「雑渡さん・・・ッ!!」

彼はいつものようにそこにいた。

いつもと変わらない不敵な笑みを浮かべながら

混「おかえり、アリカちゃん」

「・・ただいま戻りました!!」

私はそのまま彼に飛びついた

ほんのちょっと離れていただけだというのに、

とても懐かしく感じた

混「よしよし」

「もう。子ども扱いはよしてください、」

彼に抱き着けば、頭を撫でられるしまつ

彼からしてみれば、今の私は大きな子供に見えるのだろう

混「つい、ね。
  忍術学園はどうだった?」

「とても有意義に過ごせましたよ。
 伊作君とも今後の話が出来たし、伏木蔵とも沢山話せました・・。
 けど・・・」

混「けど?」

伏せていた顔をゆっくりと上げて彼と向き合った

「私はやっぱり、貴方の傍で過ごしたいです・・・。」

混「・・・そうかい。
  奇遇だねアリカちゃん」

「へ?」

ぐるっと視界が回ったかと思えば、私は床に縫い付けられていた

混「私も君が傍にいないと、駄目のようだ」

「雑渡さ・・・ッン//」

混「ンッ・・」

久しぶりに彼とかわす接吻は

とても甘く、ドロドロと私の中を侵食していった
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