落第忍者乱太郎/忍たま

□第五ノ巻
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「あの、美人さん?」

「・・・なんだ・・、というかもっと他に呼び方はないのか?」

「だって、名前教えてくれないじゃないですか」

「曲者に名乗るななどない。」

「もぉ〜・・」

間者から曲者にランクアップしてしまった。

いら、ランクダウンか??

私はこの道すがら自己紹介したというのに;;

まぁタソガレドキの、とは言わなかったけれど

「ここだ。」

「ありがとうございます。」

あっという間に保健室。

あ〜ぁ、今度は伏木蔵とぶらぶらしようかなぁ〜

そうすれば怪しまれないだろうし!

「あれ?仙蔵??」

入ろうと襖に手を掛けたら、その襖は中から開かれた

そして私の横に居た、

仙蔵・・立花仙蔵の名を呼んで出てきたのは

やっぱり伊作くんだった

「・・・こんの・・伊作・・・ッ!!」

「えぇ!?なんでそんなに怒ってるのぉ〜!?」

意地でも名乗りたくなかったのだろう、

こんなことで名前がバレるとは誰も思っていなかった

けど、そんなまさかな展開が連続して起こるのが

ここ、忍たまの世界だ

「あ〜!立花先輩!!」

「あっ、本当だぁ〜!」

「「六年い組、
 作法委員会委員長の立花仙蔵せんぱぁい!」」

「・・・ぶはwww」

廊下の向こう側から走ってきた小さな二人組によって

壮大な自己紹介がなされてしまった。

ご丁寧な自己紹介、あざす!!ww

「山村喜三太・・福富しんべヱ・・・!!!」

「えぇぇぇ!?!?」

「なんでそんなに怒ってるんですかぁぁ!?」

「お前らぁ〜・・ゆるさん!!」

「「なんでぇぇぇぇ!?!?」」

立花君・・基、仙蔵くんは、

鬼の形相で二人を追いかけて

どこかへ行ってしまった。

「・・・なんだったんだ??」

「さぁ??」

あぁ〜、本当にあのコンビは面白いなぁ〜ww

「ってアリカさん!?」

「いや、今更かい」
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