落第忍者乱太郎/忍たま

□第五ノ巻
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「こっちに行けば食堂があります〜」

「ここの食堂のおばちゃんの話は聞いてるよ〜
 すっごくおいしいんだってねぇ〜」

あのあとぐるぐると学園内探索!

食堂のおばちゃんのご飯、一度でいいから食べてみたい!

「今度一緒に食べましょう!」

「食べる食べる!!」

「何を食べるの?」

・・・だから、ぬるっと出てくるの

やめてもらっていいですかね?

「・・・組頭、お話はすんだんですか?」

「まぁね。それじゃぁ帰るよ」

「えぇ〜お二人とももう帰っちゃうんですか〜?」

「・・・組頭、伏木蔵くんも連れて帰っていいですか?」

可愛い・・可愛すぎるぞ伏木蔵!!

「ダメに決まってるでしょ。
 中々に名案だけど今日はダメ」

今日じゃなかったらいいのか!?!?

「ふぅ〜スリルとサスペンス〜!」

誘拐されそうな本人は、マイペースだ

「伏木蔵君・・名残惜しいけど今日は帰るね・・!」

最後に精一杯抱きしめておいた

「へへへ//
 アリカさん!また遊びに来てくださいね!」

「もちろんだよ!
 伏木蔵君も、いつでもタソガレドキに遊びにおいで!」

「伏木蔵くん、それじゃぁね」

「はい!こなもんさんもお元気で!」

もうこなもんさんで定着しているのね←


そのあともう一度伏木蔵を抱きしめて帰路についた

「あぁ〜・・名残惜しき伏木蔵君・・」

「ホント好きだねぇ〜伏木蔵君の事」

「いやだってかわいいんですもん・・!!
 あんな子が息子だったら・・毎日が幸せすぎる・・!!」

もういっそのこと養子にしちゃおうかな←

「アリカちゃんってそこそこの年なんでしょ?
 子供いないの?」

「そこそこ言うな」

こどもねぇ〜

「今まで一度も結婚したことありませんし、
 子供もいませんよ。」

いないというか・・

私の場合は少し違うけど・・。

「自分の子供、欲しいとか思わないの??」

「・・・無理ですもん。」

そう、私には無理な話だった

「・・どういうこと?」

「ん〜・・・私には子供を作る機能が
 備わっていないんです。」

「・・・」

「もっと簡単に言えば、
 私は子供が産めない体なのです!」

そう、私にはそもそも子宮がない。

小さい頃事故にあい、その時に摘出された。

だから今まで一度も月のモノはきていない。

この体に不自由したことはない。

まぁこの体のせいで、結婚を断られた事もあるけれど

所詮その程度の男だったということだ。

別に気にもしていないし、どうでもいい。

あ、でも、やっぱり子供が産めないこの体は

この時代にとっても、価値のない物なのだろうか・・

跡継ぎ問題が揶揄される時代だ。

子の産めない私って・・・

「おっと、暗い話になりましたねぇ〜
 まぁ私別に子供が欲しいとか思ったことないので!」

大丈夫っすよぉ〜なんて、から笑い

あの、黙ってみないでくれませんか??

この沈黙が痛いんですが??

「・・・変なことを聞いてしまったね」

「・・・いいえ。大したことではありませんから。」

その気遣いやめて!

当の本人は気にしてないので!!

「雑渡さん、本当に私はこの体について
 気に止めていないんです。
 絶対に子供が産みたいわけではないので」

「・・じゃぁ、なんでそんな辛そうな顔してるの?」

「・・・・」

辛そう・・か・・。

まぁ・・しいて言うのであれば・・・

「・・あえてつらい事と言えば・・
 もし私がとても愛した人がいて、
 その人が子供が欲しいと願っても
 私には叶えてあげられないこと・・・ですかね。」

・・・もし、雑渡さんが子を望んでも、

私にはどうすることもできない・・・

「そんなことか。」

「・・・えぇ、そんなことです。」

そんなこと、ねぇ。

他人事だと思って、この人は・・・

「私はそんなこと、気にはしないけどね」

「はいはい・・・・はい?」

「私は君に、子を望みはしないよ
 君さえいてくれればね」

「・・・・はぃ〜?」

幻聴だろうか??

いま、とんでもない爆弾発言されたのでは?

「・・・あぁなるほど。」

ちょっと冷静になった。

人はあまりにびっくり発言を聞くと

途端に冷静になるようだ

「そりゃぁ〜子育てする期間がない分
 ずっとお仕事していられるし、
 その間、ずっと雑渡さんの傍で
 お役にたてれますもんね!」

そりゃ、逆に仕事を任せる上司としては

願ったりかなったりな体質というわけか??

うん、自己解決!

「・・・本当、君ってバカだよね。」

「いやストレートな悪口ッ!!」

流石に私も傷つくぞ!!

「・・・また今度、
 ゆっくり教え込まないとダメみたいだね。」

「えっ、修行ですか??
 お手柔らかにお願いします〜」

雑渡さんの修行とか絶対スパルタそ〜

「・・・優しくできないと思うけど、
 自分で蒔いた種だからね?」

「えぇ〜、理不尽」

口は災いの元というのは、この事かもしれない・・!!

どの発言でそうなったかは、分からないけれど!
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