落第忍者乱太郎/忍たま
□第六ノ巻
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「ん〜・・・こんな感じかな?」
久々の袴に苦労はしたが、何とか着替え成功!
淡い水色に灰色の袴。
いたってシンプルな色味である。
さらしでしっかりと胸を平らにして、
髪を頭の上で結う。
いわゆるポニーテールと言う奴だ
「・・・案外いけるな。」
自画自賛はゆるしてくれ。
軽く男装用に化粧をして仕上げる
全くの別人になる技術はないので、
それっぽくだ。
「・・・よし、誰かに確認してもらうか。」
この時代の男性の普通が分からないから、
一応見てもらった方がいいだろう。
そう思い廊下へ出ると、尊奈門と鉢合わせた
「あ、尊t「なっ何者だ!!!」・・・は?」
おいおい尊奈門、お前まさか・・・
「そこはアリカの部屋だぞ!!」
「・・・・」
まさかまさかだよ、本当に;;
でもま・・少しからかってやろう。
「ぉっおい!」
「あぁ、すまない。少し静かにしてくれないか?」
「なんだと!?」
「今中でアリカちゃんが疲れて眠っているんだ。
昨晩は無理をさせたからね・・」
少しニヤリと、意味深なことを言ってみる
「なっ・・なっ///!?!?」
案の定、真っ赤にテンパる尊奈門。
からかい甲斐があるなぁ〜ホントww
「実に可愛らしい子だったよ・・。
もしかして君も彼女の事を狙っていたのかな?
申し訳ないね、先にいただいてしまったよ。」
「きっ・・貴様・・//!!
あいつを泣かせたら私は許さないぞ!!」
「・・・」
うわお、真剣なお顔・・。
なんか、これ以上からかうのは
私の良心が傷ついてしまいそうだ・・!!
「・・・ははっ、ごめんごめん、からかい過ぎたよ」
「・・・は?」
「まだ気づかないの?私だよ、尊ちゃん!」
今はいつも通りの声色なのになぁ〜
「尊ちゃんって・・・ままままま、まさか・・!!!」
「は〜い、アリカちゃん、男装バージョンでーすw」
「どぅえぇぇぇえぇええ!!!」
尊奈門うるさい。
一発はたいておいた
「イタタタ;;
ほっ、本当にアリカなのか?」
「もちろん!
私、そんなに男装うまい?」
「・・・本当に男かと思った・・」
嬉しいような、嬉しくないような・・
なんか複雑つだな。
「尊ちゃんのお墨付きなら、今日の任務大丈夫そうだね」
「任務・・そのために男装を?」
「うん、場所が遊郭でさ・・」
そういうと色々と察してくれたようだ
「にしても見事に化けたものだな・・」
「そうかなぁ〜?
ちょっといじったくらいなんだけど・・」
元々男っぽかったってか?
なんかむかつくな、それはそれで。
「任務、気を付けろよ」
「うん、ありがとう。
それじゃま、夜の街へと繰り出してきま〜す!」
「お前は能天気だなぁ〜」
ド天然尊ちゃんに言われたくないのだが??