落第忍者乱太郎/忍たま

□第六ノ巻
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尊ちゃんのお墨付きプラス、

山本さんにも男装の合格を頂いたので

安心して遊郭へと潜入した

「・・・あまったる・・」

日も沈み切り、月のない新月だというのに

ここは明るく、煌びやかだ。

色々なお店が焚いているのだろうお香は

ここら一帯をあま〜い匂いに染め上げていた

「たしか、このお店か・・」

長烈さんから頂いたメモに書かれていた店を発見

格子のかかった部屋で見世物のように

出先に並ぶ遊女たち。

遊女たちは言葉巧みに男たちを誘う

「さて・・」

ターゲットは・・

目的の女がいるかどうか確認しようと近づくと

格子から手が伸び、裾を軽く引っ張られた

「お兄さん、ええ男ですなぁ〜、
 ちょっと遊んでいきなんし〜」

「・・・」

いた。

そしてこれはかなりの好都合だ・・・!

あちらからお声が掛かったんだ。

乗らない手はない

「これはこれは、
 とても可愛らしい子に声を掛けていただいたものだ
 君と一晩共にするのも悪くない・・」

「まぁ〜旦さんもおじょうずやことぉ。」

「それじゃぁ、部屋で待っているからね。」

店先の番頭に声を掛け、彼女を指名する

この分だとうまくいきそうだ。
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