落第忍者乱太郎/忍たま

□第七ノ巻
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自室で読み物をしていたら

例の如く窓から雑渡さんが侵入してきた

「やぁ」

「・・・どうも。」

もう突っ込むのも面倒だ

「任務ですか?」

「んー、ちょっと違う。」

なんだろうか?

「・・・・跡、消えてしまったね。」

すっと首元に手を添えられる

それだけで昨日の事は

全て現実だったのだと再確認してしまう

「ッ・・えぇ、おかげさまで・・。」

「・・・ふっ・・そんな残念だったかい?
 私が付けた跡が消えてしまって」

「なっ・・!」

心を読まれた!?!?

「君、顔に出やすいからバレバレだよ。」

「・・・不覚・・」

私の表情筋は仕事しないで有名だったのに!!

雑渡さんには、この微妙な変化でもわかってしまう。

あなどれぬ・・!!

「おねだりしてくれれば、いつでもつけてあげるよ」

「誰がしてやりますか・・!!」

言い方が一々エロイのはもうわざとだと思おう!

「それで、何か話があったのでは?」

「そうそう、これ君宛に」

「手紙・・・?」

はて?誰だろうか?

依頼なんかは直接の伝達だったし、

私がここに居ることを知っているのは僅か・・

「あ・・」

差出人は忍術学園となっていた。

「なんだろう・・」

雑渡さんが見つめる中、封を開けると

それは招待状らしきものだった

「・・・忍術学園の・・・文化祭・・・」

わぁお!

まっ、まさか、私にも招待状を送ってくれるなんて・・!

どうせ小松田さんのうっかりミスなんだろうけど

ナイスです!!

「・・・嬉しそうだね。」

「はい!!」

うわぁぁぁ楽しみだなぁ〜!!

何着て行こ〜!!

「それじゃま、行こうか」

「へ??」

「文化祭に、だよ。
 私にも招待状が来ていたからね。」

あ、そうですよねぇ〜

「一枚で二名様まで行けるみたいですから、
 何人か誘って、皆で行きましょうか!」

「そうだね〜殿の招待状もあるし。」

「え。それ、いいんですか?」

「いいんだよ。」

いいんだ・・。

その後、暇していた尊奈門と

雑渡さんのお供という形で

山本さんと、高坂さんの計5人で

忍術学園へと向かう事となった
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