落第忍者乱太郎/忍たま

□第七ノ巻
3ページ/9ページ



「おぉ〜」

あの日以来の忍術学園!

今日は門の横に掲げられていた看板は下ろされ

門は全開に開け放たれていた

「いくよ」

「「は」」

「は〜い!」

皆の後ろを歩き門をくぐると

「ギャァアアァァァァ!!!!」

受付に居た今福彦四郎の叫びが響いた

「あ〜ぁ、組頭の顔が怖いから」

「私のせいなの?」

そのあとすぐに、彦四郎の叫びを聞いて

一年は組のよい子たちプラス尾浜勘右衛門が駆けつけた

そしていつものお約束

「「「ギャァァァアァァ!!」」」

「うるさっ」

全員が我々の顔を見てぶっ倒れた

「たたったたタソガレドキ忍者・・!!」

「せっ先生に知らせるんだ!!」

ビビる乱太郎に冷静な庄ちゃん

あぁ、可愛すぎる・・持って帰りたい・・!!

「アリカちゃん、顔が緩み切ってるよ」

「・・しょうがないでしょう組頭。
 こんなかわいい子たちを目の前にしたら
 そうもなりますって。」

うん、私は正常!

こっちでわちゃわちゃしていたら、

あっちでもわちゃわちゃしていた。

我々タソガレドキは忍術学園について知っているから

今更どうこうすることはない、とかなんとか・・・

「ぬ〜ん・・・」

「ちょっと」

雑渡さん、そんな威圧的に近寄らなくてもいいのに

ほら、乱太郎、きり丸、庄左エ門がビビってる!!

「・・半分、不正解」

そっと、彼らの近くで囁くと

ビビりが頂点に達し、三人とも魂が抜けてしまった

「うわぁ!尊ちゃん!回収回収!!」

「なっ、なんで私が・・!!」

えっさほいさと、二人で回収に走る

「半分正解って、あと半分は!?」

勘右衛門、あなたも意外と冷静ね!

「招待状をもらったんだ。」

雑渡さんは懐から招待状をばっと取り出し見せると

勘右衛門はずっこけた

そりゃ、ずっこけるわな;;

「よいしょっと・・」

庄左エ門の魂を鼻からいれてやる

「ずっずみばぜん・・」

「いいえ。」

あぁ、庄ちゃん可愛いなぁ〜!!

「あなたも、タソガレドキなんですか?」

「えぇまぁ。
 私も招待状頂いてるんですよ。」

そう言って庄左エ門に手渡す

「た、確かに・・」

「行くよ子猫ちゃん。」

「は〜い!」

それじゃっ、と言って庄左エ門の頭をひと撫でして

雑渡さんの後に続いた。

「・・・綺麗な人だなぁ〜」

そんな庄左エ門の呟きは私の耳には届かなかった
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ