落第忍者乱太郎/忍たま

□第十一ノ巻
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日も傾きかけたころ、ようやく目的地の会場についた

こんなに距離があるとは・・!!

もう、足パンパン・・!

こんな歩いたの、久々だぁぁ;;

「ん?なんか、騒がしいなぁ〜?」

幕の内側が妙に騒がしい

殿はまだ見えていないから、

会談が始まったわけではないだろうに

「なにやってんだろ?」

幕をそっと開けて、隙間から中を覗き見る

「・・・あっちゃぁ〜」

そこには武器を構えた雑渡さんと

それに立ち向かわんとする

忍たま上級生+実況のくノ一と応援団が勢ぞろいしていた

「そういや、そんな話もあったなぁ〜;;」

ちょうどいい、わたしもちょっと観戦するか!

口布を直してさっと、タソガレドキ軍の中に紛れ込む

「やっほ、尊ちゃん!」

「あっ、アリカ!おまえ、どこに行ってたんだ!」

「どこって、普通に昼に出城を出て
 のんびりここまで来てたんだけど?」

寄り道してないぞ??

「おっそ・・!お前それでも忍・・・じゃ、ないんだったな・・」

「忍者モドキで〜す」

とろくて悪かったな・・!

「そんなことより、今ってどんな状況?」

「あっ、あぁ。
 忍たま達が焙烙火矢を投げてきてな
 それを今、組頭が見事なリフティングで
 相手を魅了している所だ・・!」

「う〜ん・・・うん。」

なんか、よくわかんないけど、分かった・・・

雑渡さんがリフティング中の焙烙火矢の導火線はかなり短い

早くどこかにやらないと、まずいのでは??

「七松小平太くん」

「なんだ!!」

どうやら、その焙烙火矢の行き場は決まっているようだ。

「君のイケドンスパイクをもう一度見せてもらおうか
 ただし、打ち込むのはあの山の中腹だ!」

「んだとぉぉ!」

そんな挑発めいたいい方しなくてもいいだろうに

ま、潮江くんのフォローで、

山に見える明かりに目が行ったみたいだ。

確かあそこにはドクタケ忍者が居たはず。

あそこにあの焙烙火矢を打ち込めば

あそこにいる連中はひとたまりもないだろう

「うりゃぁぁぁあぁぁぁ!!
 イケドン、スパァァァイクッ!!」

華麗な助走から、潮江くんの上げたギンギントスを

見事に山の中腹に打ち込んで見せた

「ほへ〜・・・」

ありゃ、人間業じゃないわw

向かいの山から大爆発が起こり、

ドクタケ忍者であろう者たちが吹っ飛んでいく

「あっぱれ」

これで、ドクタケの邪魔の心配はなくなったけど、

これで問題が片付いたわけではない。

むしろ、これからが問題と言ってもいいかもしれない
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