落第忍者乱太郎/忍たま
□第十一ノ巻
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「「せんぱ〜い!!」」
ほら来た。
忍術学園のよい子たちが総出で、
こちらの陣に入ってくる
「組頭、」
騒ぎに乗じてさっと、雑渡さんに近寄る
「あぁ、遅かったね」
「結構距離があって・・侮ってました」
地図で見た時はもっと近いかと思ったけど、
この世界の地図は大雑把だから、
距離感掴みにくいんだよなぁ〜
なんて、言いわけしてるバヤイじゃないな。
「もうそろそろ、殿がご到着になられるようですよ」
「あぁ。分かっているよ。
さっきからあの子たちが、うちの殿を甚兵衛、甚兵衛と・・
まったく、殿の事を呼び捨てにしおって・・!」
「まぁまぁ;;」
可愛いじゃないですか〜
「あっ!
タソガレドキの忍び組頭!」
「お久しぶりです!」
「あら、」
元気よく挨拶に来たのは、
は組の学級委員長の庄左エ門と
い組の学級委員長、彦四郎だ。
以前、どうやら二人を助けたことがあるらしく
顔見知りの用だ
「あ〜!アリカさんじゃないですか!」
「こんばんは、庄左エ門」
口布を下ろして挨拶をする。
そういえば、忍び装束でみんなに会うのは初めてかもしれないな
「本当にアリカって、タソガレドキの忍者だったんですね!」
「はは;;そこから疑ってたのね;;」
まぁ、忍者らしさの欠片も無いのは事実だけど
「あなたは確か・・」
「君は文化祭の時に受付をしてた子よね?
彦四郎君・・だったかしら?」
「はっ、はい・・!今福彦四郎です!」
「ふふっ・・可愛い子ねぇ〜」
あぁ、頭を撫でるこの手・・!止められない止まらない・・!!
「こらこら、全く君は。
昨日言ったことをもう忘れているね・・」
「いだっっ・・!!」
頭に拳骨をくらってしまった・・!!
だって・・!!よい子たちの笑顔を見れば和むでしょうが・・!
「こなもんさ〜ん!」
「やぁ伏木蔵くん」
って、あんたは何伏木蔵君に雑炊の餌付けしてんの・・!!
伏木蔵君も何腕に抱えられながら、竹筒雑炊飲んでるの!?
私のお膝で飲んで・・!!←
「あぁ〜伏木蔵・・!!だめだよぉそんなものでお粥を〜!!」
「ぁ・・」
伏木蔵いるところに、善法寺伊作あり・・!!
あの日以来だし、なんかちょっぴり気まずいのは私だけ?
「やぁ、伊作くん。」
「あっ、アリカさん!
あなたもおられたんですね!」
忍び装束初めてみました!なんて、
いつもの笑顔で話しかけてくるものだから、
こっちが拍子抜けしてしまった
なんか、私だけドギマギしてあほらし・・・!
「伊作くんはなんだかボロボロだねぇ〜
こっちにおいで、手当てしてあげるから」
「すっ、すみません;;」
「アリカちゃん」
「・・・分かっていますよ。」
そんな睨まなくたっていいのに・・。
大丈夫、気を付けますから。
こんな大勢のいる中で、何か起こるわけないのに
雑渡さんは相変わらず心配性だ