落第忍者乱太郎/忍たま

□第十三ノ巻
3ページ/9ページ




伏木蔵とのお別れを済ませて、出城へと戻ってきた

「うぅ〜・・・伏木蔵ロス・・・」

「だらしがないねぇ〜」

久々に長い時間一緒にいたから反動が・・・!!

「私の事も構ってくれないと、寂しいのだけれどねぇ〜」

「うわっ」

後ろから抱きしめられる形になり、前に倒れそうになる

「雑渡さん?」

「・・・君が私の元に来てくれたこと、嬉しく思うよ・・」

「どっ、どうしたんですか急に・・ッ//!」

改めて言われると照れる・・!!

「ん〜?
 ただ、なんとなく・・。
 久しくこんな気持ちを忘れていたからね・・。
 君には感謝しているよ・・。
 もちろん、伏木蔵にもね」

「・・・そんなの、私だってそうですよ。」

雑渡さんに出会うまでは、愛だの恋だの、

よくわからなかったものだ。

けれど、あなたと出会って、伏木蔵と出会て

今ではそれがとても尊いものだと思える

お互いがお互いをいい方向へと変えたんだろう

「陣内にも、尊奈門にも・・
 一応報告しないとだめかなぁ〜?」

「そりゃぁまぁ〜、養子までもらっちゃったわけですし、
 伏木蔵もこれから頻繁に出入りすることになると思いますから
 皆さんに報告していた方が、何かとスムーズでは?」

まぁ伏木蔵はスリルとサスペンスを求める子だから

忍び込んで帰ってきそうだけど

「う〜ん、めんどうだなぁ〜」

「しっかりしなさい、組頭・・!」

だらけちゃってまぁ〜・・

まぁそれだけ、安心してくれてるのかなって思うと

嬉しいんだけどね・・

「・・雑渡さん誰か来ますよ」

こちらに向かってくる気配がある

流石にこの状態はまずいのでは?

「別にいいよ、
 バレたってかまわないんだし」

「まぁ、そうなんですけど;;」

あ、やばい・・・

「組頭っ、失礼します!」

ま〜た、挨拶と襖開けるのが同時なんだよなぁ〜

そんなことしちゃうあわてんぼうは・・

「尊ちゃんってば、マナーがなってないねぇ〜」

「だよねぇ〜」

現在の状況、

雑渡さんの膝の上で

バックハグされたままであります。

それを目撃した尊ちゃんの取る行動は一つだよね

「はぁぁあぁぁぁぁ!?!?」

「尊奈門うるさいよ」

「うるさいぞ、」

この子、叫んでばっかだな
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ