落第忍者乱太郎/忍たま
□第十三ノ巻
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伏木蔵とのお別れを済ませて、出城へと戻ってきた
「うぅ〜・・・伏木蔵ロス・・・」
「だらしがないねぇ〜」
久々に長い時間一緒にいたから反動が・・・!!
「私の事も構ってくれないと、寂しいのだけれどねぇ〜」
「うわっ」
後ろから抱きしめられる形になり、前に倒れそうになる
「雑渡さん?」
「・・・君が私の元に来てくれたこと、嬉しく思うよ・・」
「どっ、どうしたんですか急に・・ッ//!」
改めて言われると照れる・・!!
「ん〜?
ただ、なんとなく・・。
久しくこんな気持ちを忘れていたからね・・。
君には感謝しているよ・・。
もちろん、伏木蔵にもね」
「・・・そんなの、私だってそうですよ。」
雑渡さんに出会うまでは、愛だの恋だの、
よくわからなかったものだ。
けれど、あなたと出会って、伏木蔵と出会て
今ではそれがとても尊いものだと思える
お互いがお互いをいい方向へと変えたんだろう
「陣内にも、尊奈門にも・・
一応報告しないとだめかなぁ〜?」
「そりゃぁまぁ〜、養子までもらっちゃったわけですし、
伏木蔵もこれから頻繁に出入りすることになると思いますから
皆さんに報告していた方が、何かとスムーズでは?」
まぁ伏木蔵はスリルとサスペンスを求める子だから
忍び込んで帰ってきそうだけど
「う〜ん、めんどうだなぁ〜」
「しっかりしなさい、組頭・・!」
だらけちゃってまぁ〜・・
まぁそれだけ、安心してくれてるのかなって思うと
嬉しいんだけどね・・
「・・雑渡さん誰か来ますよ」
こちらに向かってくる気配がある
流石にこの状態はまずいのでは?
「別にいいよ、
バレたってかまわないんだし」
「まぁ、そうなんですけど;;」
あ、やばい・・・
「組頭っ、失礼します!」
ま〜た、挨拶と襖開けるのが同時なんだよなぁ〜
そんなことしちゃうあわてんぼうは・・
「尊ちゃんってば、マナーがなってないねぇ〜」
「だよねぇ〜」
現在の状況、
雑渡さんの膝の上で
バックハグされたままであります。
それを目撃した尊ちゃんの取る行動は一つだよね
「はぁぁあぁぁぁぁ!?!?」
「尊奈門うるさいよ」
「うるさいぞ、」
この子、叫んでばっかだな