落第忍者乱太郎/忍たま

□第十三ノ巻
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「・・・ら・・・!!・・く・・・らっ・・!!」

「ん・・・」

なんか、声、する・・

「起きてください組頭・・!!」

「はい!!!!」

怒鳴り声に慌てて目を覚ますと

弾さんと勘介さん、そして壮太さんが

心配そうに私を見つめていた

「大丈夫ですか、組頭?」

「壮太さん・・うん・・大丈夫・・」

とりあえず今の状況を確認した

髪も大した乱れはない

服もきちんと来ていて着脱の形跡もない

武器や荷物に変化も見られない・・・

「よかった・・」

キス以上の事はされていないみたいだ・・。

「何があったんですか?」

心配そうに弾さんが訪ねてきたが、

本当の事を云う勇気はなかった

「なんでもないですよ、
 心配かけちゃってごめんなさい!
 そんなことより、後処理の方はどうですか?」

「えっと、はい。
 無事に完了しました。」

勘介さんも何か言いたげではあるが、

私の雰囲気を呼んで何も聞かないでくれた

その優しさが、今はありがたかった。

「じゃぁみんなで帰りましょうか!」

いつも通り・・いつも通りに

そう勤めながら、明るく帰路についた

三人の訝しげな視線には目を瞑り

沈黙を貫いた
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