落第忍者乱太郎/忍たま

□第十四ノ巻
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結果的には

1年6年組が一位となり、

神崎左門と滝夜叉丸の3年4年組は

決断力のある方向音痴である左門がコースアウトしたまま

どこかへ行ってしまったため、失格となってしまったようだ

「雑渡さん・・この運動会面白いですねぇ〜」

「君が楽しいならいいんだけどね・・」

なんともいえなんだろうなぁ〜雑渡さんは!

「あっ、次は借り物競争みたいですよ!
 委員会対抗だから、保健委員の子たちもでるし・・・
 あっ、尊ちゃんも出るみたい!」

この波乱の借り物競争・・!!

尊ちゃん大丈夫かなぁ〜?

「この競技の成績は年末の賞与と、
 来年の昇給の査定対象になっているからね
 尊奈門のやる気も違うだろうねぇ〜」

「うわぁ〜大人の事情すぎる〜っ」

さっきから燃えてる尊奈門だったけど、

そんな裏事情があったのか・・

純粋に頑張ってよ・・・!!


ドーンッとスタートの大砲が響き渡り

各委員会チームが一斉に課題の描かれた紙に向かって行った

最初にたどり着いた体育委員会委員長の七松小平太くんが

動物的カンで一枚を選び取り、課題を探しに猛ダッシュ

次々と課題の紙を選ぶ中、尊奈門も一枚選び

パートナーであるドクたまのしぶ鬼くんと共に課題へと向かった

最後に到着し、課題をゲットしたのは

不運でおなじみ、保険委員会の

猪名寺乱太郎くんと三反田数馬くんペアだ。

課題の紙を見た瞬間の二人の表情は絶望的な顔だった

混「どうやら、一番厄介な課題を引き当てたらしいね・・」

雑渡さんと高坂さんとで、

集まっていた保健委員さん達に近寄る

川「あぁぁ!!
  タコヤキドキ忍者隊の組頭・・!
  脱兎粉もんさん!!」

混「タソガレドキの雑渡混奈門だ!」

「やっほ〜」

伏「こなもんさん!母上〜!」

伊「はっ母上ぇ〜!?!?」

急に現れた我々に驚き、間髪入れずにまた驚き発言で

保健委員委員長である善法寺伊作をはじめ、

川西左近も驚きの声を上げた

「やっほ〜伊作くん、
 うちの息子がお世話になってま〜す!」

伏木蔵を撫でながらいつもの調子で話しかける

伊「えっあ、伏木蔵が、息子って・・!!?
  どっ、えっ、!?!?」

そりゃぁこんがらがるよねぇ〜

にしてもテンパりすぎ

「伏木蔵が話してるかと思ったけど、そうでもないのね」

伏「隠してた訳では無いんですが、
  聞かれなければ話す必要はないかと思って」

混「伏木蔵は頭のいい子だね、偉い偉い」

伏「えへへへ//」

まぁペラペラと私たちの事を話すのはいい事ではないから、

伏木蔵の判断は正しいといえる。

「伊作君、実はかくかくしかじかなんだよ!」

いつもの便利な言葉で我々の関係を説明すれば

また驚きの声があがった。

伊「つっつまり、伏木蔵の父親が雑渡さんで、
  母親がアリカさん・・
  そんでもって、お二人は夫婦になってって・・・!!」

なんか余計に混乱してないか??

「まぁまぁ落ち着いて」

話が一向に先に進まないから

混「そういうことだから、
  伏木蔵の事頼んだよ、伊作君?」

伊「はっはい・・・!!」

未だに混乱は拭えて居ないみたいだけど、

現在進行中の借り物競争に意識を向ける

「それにしても、保健委員の課題"美人"って
 簡単に見えて難しい課題だねぇ〜」

伏「えぇ〜?どうしてですか〜?
  くノ一なら沢山いるのに」

川「まっまずいよぉ!
  選ばれなかった他のくノ一の恨みを買う事になる!!」

左近くんの言うことはもっともだ

"なんであの子なのぉ!?"

  "なぜ私じゃなないの〜!?"

なんて、事になりかねない

伏「じゃっ、じゃぁくノ一教室の山本シナ先生は!」

伊「ん〜・・若い姿の時ならいいだろうけど、
  普段はおばあさんの姿をなさっているからねぇ〜」

伏「八方塞がりですぅ〜」

混「乱太郎君たちは、
  ややこしい課題を引き当ててしまったねぇ〜」

流石不運委員会というべきだろうか・・

伏「そうだ!!
  母上ならいいんじゃないでしょうか!」

「わっ私!?」

伊「そうだよ!!
  アリカさんなら課題の美人に当てはまるし
  くノ一教室からブーイングがくることもない!」

川「伏木蔵ナイス!!」


「いやいやいや!!」

美人の課題に選ばれるとかおこがましすぎる・・!!

混「アリカちゃんはだめだよ」

伏「えぇ〜!どうしてですかぁ〜!」

伊「やっぱりタソガレドキの方も
  このレースに参加しているから
  手助けしないと・・!?」

混「いいや。ただ単にアリカちゃんの足が遅すぎるから」

「「「だぁっっ!!」」」

一斉にこけるなぁぁ!!

足が遅くて悪かったな!!

「みんな、忍たまのお約束でも失礼よ!」

伊「ははは;;すみません;;」

川「つい〜;;」

伏「課題をクリアできても、
  上位に食い込めなければ意味ないですもんねぇ〜」

伏木蔵ってば冷静ねぇ〜

「まぁ足が遅い自覚あるし・・
 私が一緒に走っても足手まといになるだけだから
 パスしとくね」

伏「困りましたぁ〜」

さてさて、このレースどうなることやら・・・。
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