落第忍者乱太郎/忍たま

□第十四ノ巻
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各チームが課題に向けてまっしぐらの中

保険委員会チームは見事な攻略をしてみせた

伏「伝子さんだ・・!!」

「おぉ〜!あれが噂に聞く・・!」

伝子さんとは、山田伝蔵が女装した時の呼び名で

なんでも女装時は、伝子さんと呼ばないと返事をしないらしい

伊「ナイスだ二人とも・・・!!」

川「伝子さんなら、どこからも文句は出ない!!
  そのままいっけ〜!!」

あの伝子さんに文句をいう奴はいないため、

保健委員に安堵が流れる

先頭を走る保健委員に続いて

体育委員会も後ろを追ってきた

それは物凄い勢いで

「雑渡さん・・あのままだと
 うちの殿の所へツッコんじゃいますよ?」

混「そうだねぇ〜、
  あの勢いだとカーブを曲がり切れない、か・・」

体育委員会委員長の七松小平太&皆本金吾ペアは

馬屋の仕切りを引っぺがして持ってきたようだ

二人の課題は"閑" 課題はクリアしているものの

これからの大惨事が目に見えるようだ

「あ。まずい。」

やはり、体育委員会ペアはコースアウトして

タソガレドキの陣幕に突っ込んだ

お酒や料理などが散乱する

混「殿、ご無事で何より」

甚「あんまり無事でもないぞ。
  せっかくの弁当が台無しじゃ」

ほんと、めちゃくちゃだ。

雑渡さんと後で食べようと思ってたお弁当も

無残に散乱していた

無事なお料理をまとめていると

伝子さんから抗議のお声があがった

伝「ちょっとあんた!!
  あんたのところのお重やお料理やお酒が
  借り物競争のコース上に散らばっちゃって走れないのよ! 
  なんとかしてちょうだい!」

甚「それってわしのせい?」

困惑する殿にささっと助言に入ったのは

山本さんだった

山「南蛮の作法ではこういう場合、
  ご婦人には親切にせよとあります」

その本・・どこで見つけたんだろ??

後で借りよ←

殿は渋々といった具合に

自身が来ていた南蛮衣装のマント・・

俗に言う"カパ"なるものを

コース上に引き道を作った

甚「どーぞ、お嬢さん」

伝「ありがとう!」

その上を一目散にかけて行き、

後方に来ていた火薬委員会の

池田三郎次と二廓伊助に助言をした

伝「二人とも!それを持ってゴールに走るのよ!」

どうやら二人の課題は"南蛮衣装"らしく

これで課題はクリアだ

「やれやれ・・・忍者の大運動会というものは
 こうも賑やかなんですねぇ〜」

混「ここ限定だと思うよ」

それもそうかもなぁ〜

「あっ!尊ちゃんも課題をゲットしたみたいですよ!」

混「課題は"老人"ねぇ〜」

尊ちゃんが老人姿の山本シナ先生を担いで

走っているが、老人・・で丸く収まるのだろうか?

山「最初学園長先生に頼んだようですが
  どうしても自分を老人と認めなかったらしいんです」

混「尊奈門め、失格だな」

高「え!?」

高坂さんは知らないのだろう・・山本シナ先生の恐ろしさを・・

否!くノ一の恐ろしさを・・・!!

「プロ忍者なら、おだてるなりなんなりして、
 学園長先生を連れてこないといけなかったのにねぇ〜」

混「わかっているじゃないか」

「尊ちゃん年末の賞与カットかな・・・?」

頑張れ、尊奈門!!
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