落第忍者乱太郎/忍たま

□第十四ノ巻
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私がお手洗いで席を外している間に、

包帯巻き巻き競技が終了してしまっていた!

いや、私のトイレが長いんじゃなくて

第二グラウンドから厠までが遠いんですー!!

「さ〜て次はいよいよ伏木蔵の出番!!
 黒百合隊総出で応援するぞ〜!!」

「「「はい!組頭!」」」

みんなノリが良くて助かるわ〜!

ちなみに今から始まる競技は紅白玉入れ!

学年入り乱れての戦いである!!


1年い組から
 一平くん、左吉くん

1年ろ組から
 伏木蔵、平太くん

2年い組からは、左近くん

3年ろ組からは、三之助くん

4年い組からは滝夜叉丸くん

5年い組からは勘右衛門くん

5年ろ組からは三郎くん

6年い組からは文次郎くん

これらが紅組チームである!


一方白組は

1年は組からは
 虎若くん、きり丸くん、兵太夫くん

2年は組からは、四郎兵衛くん

3年は組からは、藤内くん

4年は組からは、タカ丸くん

6年は組からは、伊作君と留三郎くん

そしてゲスト忍者から

チャミダレくノ一の夏さん、

そして我らタソガレドキ忍軍から

高坂陣内左衛門さんが出場する

「こまったぁぁぁ!!
 タソガレドキに居る以上、
 高坂さんを応援しなければならないのに
 私の心は伏木蔵のいる白組を応援したがっている!!」

弾「よわりましたねぇ〜」

勘「そうだ!
  小頭はPTAとして白組を
  我々はタソガレドキ忍軍として、
  高坂さんを応援します!」

壮「おぉ!それなら!」

「うん!そうしよう!!
 私は何が何でも白組応援するから!!」

内輪もめしている間に大きな大砲が鳴り響き

玉入れ合戦が始まった!

「伏木蔵〜!!
 いてこましたれぇぇぇぇ!!」

混「ちょっと、玉入れなんだから・・
  競技内容わかってる?」

「えぇ〜
 だって、高坂さんは暴れてますよ??」

混「・・・」

雑渡さんがジト目で見つめる先に居た高坂さんは

チャミダレくノ一の夏さんと一緒になって

味方である斎藤タカ丸に玉をぶつけまくっていた

混「何をやっているんだあいつは・・」

「あれ、完全に私怨入ってますよね」

そういえば以前

カワタレドキとの会談がおじゃんになった。

その原因となったのが、タカ丸くんのおかしな髪結いだ

殿の髪に細工をしたため会談は破談となってしまったのだ。

チャミダレくノ一も同様に、

高丸さんの必殺髪結いの餌食になった一人だ

「いやぁ〜、いっそ清々しいくらい玉入れしてない」

混「・・・陣左の年末休暇取り消しだ」

山「はっ!」

高坂さん、ご愁傷様です!

「赤組ファイトー!!」

声援に交じり急に銃声が鳴り響いた

それと同時に、玉入れの玉に交じっていた

鳥の子や目つぶし弾が破裂して

あたり一帯を煙幕状のもやが立ち込めて

競技の様子が分からなくなった

「こんな状況でも続けちゃうのが忍たまクオリティー・・・」

多分、みんな赤い玉なのか、白い玉なのかも

判別不能になっているだろうなぁ

混「これじゃぁ結果は見えたも同然だね」

「そうですね〜
 プロ忍である二人があのざまですからねぇ・・」

玉は入り乱れ、どっちにどっちの玉が入っているかなんて

もう分からないだろう

ピピッー!!

と庄左エ門の笛の合図で、玉入れ終了となった

モヤが晴れ、姿を見せた選手たちは

顔から出るもの全部出ている状態だった

「あぁ〜、みんな凄い顔;;」

催涙弾がかなり効いている様だ

皆の顔の状態も気になるが、

もっと気になる玉入れの結果発表は

体育委員会でもある金吾君が発表してくれるようだ

金「赤の籠に白玉が、白の籠に赤玉が同数入っていたので
  両者失格です!!!」

「「「「だぁぁあっ・・!!」」」」

選手全員がズッコケるという、綺麗な落ちになりましたw
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