落第忍者乱太郎/忍たま

□第十五ノ巻
3ページ/8ページ




いつもの様に小袖に着替え町中にやってきた

1人目は商家の主人らしくなかなかの豪邸に住んでいる

「・・・ここは禁宿に取り入る習いの術でいくか・・・」

病気のふりをして屋内に入ってしまえば

誰にも見られずに事を済ませられる

黒百合隊の勘介さんの話によれば

此処の主人は使用人は一切雇っていないそうな。

それならばわざわざ人気のないところに誘い込むより

こちらから入って行けば事足りる。

「さて、やりますか・・・。」


・・・・―――


「それじゃ、弾さん。
 後始末たのみました。」

弾「はっ」


家の前で病気のふりをしていれば、

簡単に屋内へ入ることができた。

此処の主人は案外お人よしのようだった。

そこに漬け込むのに申し訳なさもありつつ、

やることを済ませる

まだ残り二人いるのでちゃっちゃっと済ませていく


二人目のターゲットはどこぞの侍

諸国変化の術でいろいろと知りすぎてしまったようだ

彼からはもう情報は買っているらしく

これ以上他の城に情報がいきわたらない様に始末しろ

との、お達しだ。

「侍は妙に敏感だからなぁ〜・・
 けど。」

あのタイプの侍は堅物なわりに女に弱いのが常だ

色の術でだませばなんとかなるだろう。

「壮太さん、後始末頼みましたよ?」

壮「はっ!
  けど、この作戦・・。組頭はご存じで?」

色の術のことだろうか?

まぁ本番まではしないし、大目に見て欲しい

「多分怒るから、内緒ね?w」

壮「はっ・・はぁ;;」

これで君も立派な共犯者☆

「それじゃ」

女性らしい振る舞いを忘れずにターゲットへと近づいた


・・・−―――

「危ない危ない・・」

危うくヤられるところだった←

毒の効力が弱いのか、

それともこいつに毒体制があったからなのか

どうも毒の効き目が悪くて危なかった

が、最近お気に入りの寸鉄で心臓を一突き

事なきをえた

「壮太さん、あと頼みましたねぇ〜!」

壮「お任せを!」

残り1人・・

もうそろそろ日も沈んでくる。

あまり遅くならないうちに帰れるといいなぁ〜



・・・・-――

最後は同胞であった・・。

まさか同じ城の仲間から裏切者が出るとは・・

ま、私はこの人の事知らないんだけど

あっちは多分私の事しってるだろうし

ちょっとやりにくいけど、どうにかしないとね

「・・・勘介さん、平気ですか?」

勘「はい。裏切りはあってはならないことですから。」

多分、勘助さんとこのターゲットは面識があるのだろう

複雑な表情だ

「では、行ってきますので
 後処理頼みますね?」

勘「お任せください」

せめてもの慈悲だ。

綺麗に殺してあげよう。


…−――

最後は毒殺を試みたが、そこはやはり忍び。

毒には耐性があるのかなかなか効かなかった。

あまり傷はつけたくなったが、暗殺を感づかれたら終わりなので

一撃必殺・・脳幹を棒手裏剣で貫いた

綺麗に殺そうと思ったけど、結局は汚してしまった。

「それじゃ、あとは頼みました。
 そろそろ弾さんも、壮太さんも合流されると思うので
 三人でよろしくお願いします」

勘「はっ!」


は〜、やっと終わった・・・。

あたりはすっかり暗くなり、梟の鳴き声が森に木霊する

まぁ明日から伏木蔵と毎日一緒だと思うと

この疲れもなんのそのだけどね!!

「早く明日にな〜れ!」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ