落第忍者乱太郎/忍たま

□第十六ノ巻
2ページ/16ページ




伏「ん〜!
  ここのお団子美味しいです〜!!」

「気に入ってもらえてよかったわw」

ここのお団子はタソガレドキ軍御用達のお団子だ。

美味しい物って、何個食べても飽きないのよね〜

「あ〜・・伏木蔵だぁ〜・・・」

伏「あ〜!皆、こんなところでどうしたの〜??」

「あら・・・」

店の入り口には、

下坂部平太、二ノ坪妖士丸、初島孫次郎のろ組が集合していた

平「しんべヱにここのお団子屋さんが美味しいって聞いてぇ」

妖「食べに行こうと思ったら、
  あそこの一本松の所で偶然みんなと居合わせて」

孫「それならみんなで行こうかってなったんだぁ〜」

伏「なるほど〜!」

流石しんべヱ、ここのお団子屋さんまで把握しているとは中々!

「じゃぁみんなも一緒にお茶しようか!
 お姉さんが奢ってあげるw」

「「「わ〜い!」」」

はわぁ〜ろ組癒し〜!!

「伏木蔵も、久々に皆と会えてよかったねぇ」

伏「はい!
  ここのお団子美味しいから、皆も誘おうと思ってて
  出会えてよかったです〜!」

妖「伏木蔵〜今度のピクニックはこの周辺でもいいかもねぇ」

平「でも僕、地獄ヶ谷抜けるのは怖いよ〜」

孫「平太はビビりだからねぇ〜
  大丈夫だよ、皆一緒だから」

伏「この辺は危ないから、ふもとの道を通っていくのが
  いいと思うよ〜!」

地獄ヶ谷は云わばタソガレドキの領地

そして、出城付近になればもっと厳戒態勢で

罠とか仕掛けがいっぱいだ。

一年忍たまには危険すぎる道のりだろうなぁ〜

「地獄ヶ谷はおすすめしないけど、
 この道を左に進めば、なかなか薄暗くて綺麗な道があるし
 そこを過ぎれば小さな池がある花畑に出るから
 そこはおすすめだよ!」

薄暗くて一般人はなかなか寄り付かないが、

タソガレドキの警戒線上にあるため、山賊などもでないし

比較的安全行路だろ思う

孫「アリカさん、お詳しいですねぇ〜!」

「まぁ、この辺よく散策するからね。
 皆はこの辺、今日が初めて?」

妖「はい〜。
  あまりこの辺はこないから、よくわからなくて・・」

忍術学園からも結構離れているし、行動範囲外なのも致し方ない

「伏木蔵、よかったらこの辺案内してあげたら?」

せっかく友達と会えたんだ。

このままさよならも、寂しいだろう

伏「いいんですか〜?」

「もちろんだよ!
 ずっと部屋にこもってばかりも体に毒だし! 
 折角ろ組が集合したんだし、
 今度ピクニックする際の下見って事で」

偵察の模擬経験にも丁度いい!

平「伏木蔵が一緒なら、大丈夫、カモ・・」

妖「頼むよ伏木蔵〜」

伏「うん!じゃぁこの辺見て回ろう!」

なんだか久々に年相応な顔を見たかもしれない。

ちょっと勉強をし過ぎていたのかもしれないなぁ〜

こうやって同い年の子たちとはしゃぐ時間ってとっても大切だ

「伏木蔵、あまり遅くならないうちに帰ってくるんだよ?」

伏「はい、母上!」

元気のいい返事をして、皆と一緒に駆けて行った
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ