落第忍者乱太郎/忍たま
□第十七ノ巻
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あれからまた数日たち、いつもの日常が戻ってきていた
雑渡さんの傷は回復していつも通りお仕事をされている
私もいつも通り暗殺業に精を出していた。
夏休み期間、あまりしてこなかったため、
仕事が若干溜まっていた。
急ぎの依頼からそうそうに片づけ
1日に2,3人のペースでこなしていっていた
「つかれた・・・」
なので、帰宅したら即就寝のような毎日だった。
雑渡さんも動けなかった時の分がたまっていたらしく
今は忙しそうにしている。
ここ最近、彼の顔すら見ていない。
「・・・つまんないの。」
そんなすれ違い生活が何週間と続いていたのだ。
そんなある日、伊作君がこの出城にやってきたのだ。
なんでも実習がてら1週間ほど私の元で働きたいと。
雑渡さんには話しを通していたらしく
"実習を許可する 混"
と短く手紙も託っていた。
「まったくあの人は勝手に;;」
伊「まぁまぁ;;」
近い将来、此処に務めることは決まっていたとはいえ
こんな急に、だなんて!
こちらも腹をくくるしかないのかもしれないなぁ
「伊作君。まぁ知ってると思うけど
黒百合隊について説明するね」
私は腹をくくる、仕事内容を話した
隊に所属しているのは私を含めて4名で
その3人の部下は伊作君が正式に入隊した時に紹介するとした
そして私の仕事っは主に暗殺専門。
伊作君が将来入隊したとして任せる仕事は
遺体処理だと説明した。
この暗殺に関しては基本的に一人作業だし
伊作君に暗殺業は向いていなさそうだしね。
まぁ多少の手伝いはあると思ってくれたらいい。と伝えておいた
伊「遺体処理ですか」
伊作君の表情からは何も読み取れない。
淡々と、している風に思えた
「保健委員の精神がある以上、君には厳しいんじゃないかな?」
今からでも遅くはない。
考え直してほしくて、余計な一言を言ってみた
が
伊作君はどこ吹く風だ
伊「もちろん怪我してる人とか見つけたらほっておけませんけど
遺体ならもう死んじゃってるので大丈夫だと思います!」
「・・・そう。」
明るくない内容を明るい声色で言うものだから、
なんだか背中が寒くなった。
伊作君は変わってしまったのだろうか・・?
それとも最初からこんな感じだったのだろうか?
伊作君が、余計に分からなくなった。
伊「それに僕、人体には詳しいので
再生の仕方も熟知していれば、
壊す方法だって熟知してるんですよ!」
すごいでしょ!と言わんばかりに輝かせる笑顔
私と雑渡さんはとんでもない子を
こちらの世界に巻き込んだのかもしれない。
「君は優秀な黒百合隊員になりそうだ。」