落第忍者乱太郎/忍たま

□第二十ノ巻
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「やっぱりあなたは獣だっ・・//」

混「ごめんって」

あの後美味しくいただかれてしまい、もうすっかり夕方

皆さんに挨拶したかったのに、もう動けそうにない

「あれだけ元気なら、明日からのお仕事もその調子でお願いしますね!!」

混「君もね。
  だいぶ仕事が溜まっているから、頼むよ」

「はーい」

三日間お休みだったんだ、挽回せねば!

「そういえば、忍術学園は暫くすれば冬休みが始まるみたいで・・
 伊作君が実習がてらお邪魔したいそうですよ?」

混「ん〜?いいよ〜」

相変わらず軽いな〜

「伝えておきます。
 伊作君も来年の春には卒業ですし・・・
 本格的に指導しても良い頃ですね」

混「なーに?
  すっかりやる気じゃないか。
  最初は彼が黒百合隊に入るの反対してたのに」

「まぁ・・あまり嬉しいわけではないですけど・・
 彼があれだけ真剣に志願したんです。
 彼なりにいろんな思いや決意があるはずですから・・。
 それを一個人の見解で無下にするにも酷じゃないですか」

混「君は相変わらず、大人だねぇ〜」

「普通ですよ。
 彼が本気なら、私も本気で答える。
 ただそれだけの事です」

卒業後、どんな道に進もうと彼の事を応援する。

ただそれだけだ。

それが彼にとっていい事なのか悪い事なのかは分からないけれど

伊作君が納得して、歩んでいける道を

私はつくれたらいいと思ってる

後は彼次第だ

混「彼はきっといい忍びになるよ」

「貴方が言うなら、そうなんでしょね・・」

タソガレドキ全面バックアップで育てるのだ

必ず最強の忍びに育てられるであろうな

混「冬休みってことは、伏木蔵も帰ってくるのかい?」

「えぇ。その予定ですよ
 今回は伊作君に引率を頼めるので安心ですね」

前回は一人でこの険しい道のりを来させてしまったから心配だったけど

今回は伊作君も一緒だ。

安心して任せられる・・・のか?

「いやでもまって・・。
 あの子普段は不運全開なのよね・・・伏木蔵大丈夫かな・・」

混「やれやれ・・一難去ってまた一難、だね」

「やっぱり今年も迎えに行った方がいいですかね!?」

混「まぁ任せてみるのも一興じゃない?
  これも一つの修業だと思ってさ」

「雑過ぎませんかぁ?」

二人の安否が俄然心配になってきた

混「冬休みまで暫くあるんだし、
  今から気を揉んだってしょうがないでしょ?」

「・・・それも、そうですよね・・・。
 なるようになることを、祈ります」

混「それがいいよ。
  じゃ、これ明日のアリカちゃんのお仕事ね?」

私の目の前に積み上げられた書類たち

いったいこれはナンダ???

「あの〜、これって?」

混「休んでた間の会計書類だよ
  君の隊の会計はまだまとまって無いからね、
  今週中に頼むよ」

「今週中って、明日しかないじゃないですか・・・!!」

混「・・・ま、そういうことだから。
 終わったら陣内に提出しておいてね」

ニコニコと意地悪な顔しちゃってまぁ!!!!

積み重なった書類たちを見上げて深いため息が出る

これを明日中にまとめ上げるなんて・・

会計委員会・・手伝いに来てくれないかな・・

なんて妄想しちゃうくらいに気が滅入った

「やりますよーっだ」

もう今から取り掛からないと間に合わないだろうと思い

書類を抱えて部屋を移動することにした

混「どこ行くんだい?」

「此処で書類を広げるわけにもいかないので、
 自室でやります。
 終わったらちゃんと小頭に提出しますから!」

混「別にここでしててもいいのに・・
  ま、わかったよ。根詰めすぎないようにね?」

「まぁ善処します・・・」

こればっかりは、根詰めないと終わりそうにないな

書類を抱えて、自室へと戻ることとした
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