落第忍者乱太郎/忍たま

□第二十一ノ巻
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「いっ伊作君ごめん!!」

スパーンッと襖を開ければ、

正座した伊作君を中央に構え

手前に雑渡さん、伊作君の奥には黒百合隊である

椎良勘介・反屋壮太・五条弾が控えていた

やらかした感が半端ない

混「慌ただしいねぇ〜」

「すっすみません組頭・・ッ」

慌てて雑渡さんの横に正座した

伊作君は苦笑いだ

混「さて、みんな集まったことだし改めて・・。
  善法寺伊作」

伊「はい。」

空気がピンっと張り詰めた気がした

混「本日をもって君を、タソガレソキ城
  タソガレドキ忍軍黒百合隊の忍びとして入隊を認める」

「黒百合隊小頭として私、
 朽木アリカもその意に賛同します。」

伊「謹んで、拝命いたします。」


伊作君がゆっくりと頭を下げて、顔を上げた時には

もう立派な忍者の顔つきをしていた

混「そんじゃま、堅苦しいのはこれくらいにして
  あらためて、入隊おめでとう伊作君」

「おめでとう!」

伊「ありがとうございます!
  ようやく、貴方の隣に立てそうです、アリカさん」


彼は決意してここにきたんだ。

もう私はそれを手放しに喜んであげるしかなさそうだ

混「にしても・・こんな大事な日に遅刻なんて・・
  先が思いやられるよ」

「ソッそれに関しては本当に申し訳ないです!!
 伊作君もごめんね・・!」

伊「アリカさんらしいですね、」

クスクスと笑う伊作君にその場がほっこりしたような気がした

「そうだ!改めて黒百合隊のメンバーを紹介するね・・」

こうして隊員の紹介と仕事内容を説明していれば

辺りはすっかり暗くなっていた
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