ハイキュー!

□第七話
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洗濯機の場所はさっきの迷子の甲斐あって見つけてあったのでスムーズにこれた

洗濯機の揺れる音を聞きつつ、体育館の方へ耳を傾ける

スパイクの音

レシーブの音

シューズのこすれる音

ボールをはじく音

心地いい

けど、その場に自身は居ないもの寂しさはぬぐい切れない

傍で見たい。っと思ってしまう。

「バカだなぁ〜私って・・・。」

段々と欲深くなっていく。

「サボりですか?」

「(ビクッ)」

ぼーっと空を眺めていると背後から声を掛けられた

「さっサボってなんかいませんよ!?!?
 わっわたしはただ洗濯機待ちで、待機中であって、決してサボりでは!!」

「慌てすぎ。」

って・・・この声は・・・

「ぁ・・・」

ツッキー!!!

生ツッキー、背高!!

超見上げるんだが!!

「何?人の顔じろじろと」

「あっ・・ごめんなさい・・・。」

見すぎた。

「あんた、音駒のマネージャーでしょ?
 中入らないの?」

「えっと、うん。
 洗濯ものあるから・・」

「・・・・」

なにやらガン見されとる・・・

視線が痛い・・!

沈黙が辛い!!

「えっと、君は・・・」

「人に名前を聞く時はまず自分からじゃないの?」

でた、上から目線・・!!

けどご褒美です!!←

「あっと、そうだね;;
 音駒の3年で朽木アリカです」

そう言ってペコリとお辞儀をした

「三年・・・先輩?うそでしょ?」

なに、そのガチの嘘でしょ反応!?!?

チビでわるかったな!!

「いやぁ、本当なんだけどな;;
 それで、君の名前は??」

「・・・・」

無言で地面に何やら書き出した

「はい、これが名前」

何故地面に書いたんだ・・・!!?

口で言った方が早いでしょうが!

「月島けいくん、だね。
 よろしくね。
 先輩だって、いってたから、一年か二年かな?」

「・・・」

無反応よろしくない!!

最近こんなのばっかだ!

「・・・へぇ・・読めるんだ・・」

「え?あぁ、名前のこと?
 蛍って書いてケイなんて風情があって素敵な名前だよねっ、」

「・・・」

やばっ!!
またなんか変なこと言ったのか!?

てか、風情ってなんだ!!恥ずかし!!

「ごっごめん、なんか変なこと言ってるね私。
 忘れて;;」

穴があたら入りたい・・・!!!

「変わった人ですね・・」

変人扱いされた!?

「・・・改めて、一年の月島蛍です。よろしくお願いします。」

あっ、敬語・・。

そういうの気にするんだ・・

「別にため口でも大丈夫だよ?私そういうの気にしないから。
 好きにしていいよ?」

「・・・
 じゃぁ、これからよろしくお願いしますアリカさん。」

そう言って笑った顔はなんともニヒルな笑みであった

なんか、幸先不安なんだが!!

「うん、よろしく。
 あっ、そろそろ戻らなくていいの?」

「・・・じゃぁ、戻ります。」

なんだか不服そう;;

けど、そろそろ試合の時間だろうから、行ってもらわねば困る

「試合、頑張ってね。」

「・・・敵にエール送ってどうするんですか。」

「あっ・・それもそうだね;;」

バカですか?

なんて、年下に本気でバカにされたけど私は気にしないスタイルで行く!!

「でも・・・、頑張ってね」

「・・・はい。」

小さく笑った月島は、どことなくやる気に満ちているように見えた

多分気のせいだと思うけど←

「さて・・・洗濯物干しますかな・・!」
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