ハイキュー!

□第八章
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「無事帰宅!」

何事もなく、帰宅!

普段はこんな時間に出歩くことなんてしないから、もう大丈夫。

大丈夫

ピリピリピリピリ・・・

「うわっ!?」

突然なりだす携帯

えっ、誰・・・?

私の番号なんて、誰も知らないはず・・・

そっと携帯の液晶をのぞき込む

"月島 蛍"

「あ・・・」

すっと不安が消え、安堵感が全身を包んだ

ピッ

「もしもし・・」

「遅い」

開口一番がそれですか、そうですか

「はは;;
 ちょっとバタバタしてて;;」

「まぁ、いいですけど」

どこまでも上から目線だな・・・

まぁ、いいけど←

「どうかしたの?」

「・・・用がなきゃ、電話しちゃダメなんですか?」

「ぇ・・?」

デレ!?

デレた!?

「あっ、いや、うん、全然。
 いつでもウェルカムだよ!」

「・・・」

無言やめて

「もう、家につきました?」

「うん、今帰ってきたとこ。
 改めて、今日はお疲れ様、」

「アリカさんこそ、雑用お疲れ様です」

なんか、これ、嫌味言われてる?

「雑用じゃありませんー、サポートですー!」

「それを世間一般では雑用っていうんですよ?知らないんですか?」

どこまでも人を小ばかに・・・!!

「もう!人を馬鹿にするために電話してきたの!?
 それなら切るよ!」

激おこぷんぷん丸だぞよ!!←

「・・・・」

だから無言やめてぇぇぇ!!

「・・・蛍・・くん?」

不安になるんだよぉぉ!!(小心者です)

「・・はぁ・・」

ため息つきたいのはこっち!

「アリカさん」

急に真剣なトーン

なんだ?

「なっ、何?」

「音駒のマネージャーやってって楽しいですか?」

「ぇ・・?」

「今日の帰り際。ひどい顔してましたよ」

「ひどい顔って・・」

私、そんなに変な顔していただろうか・・

初めて待った蛍くんに気づかれてしまうほど・・・

「無理やりやらされてるなら、やめればいいんじゃないですか?」

「・・無理やりじゃないよ、大丈夫。
 それに、私正式のマネージャーじゃなくて、臨時のお手伝いさんだから
 普段はマネージャーしてないの。
 遠征とか合宿とか、忙しい時のお助け要員なの・・。
 だから、別に、大丈夫だよ・・」

なんだか、支離滅裂な回答な気がする

私は、やりたくないのかな・・楽しくないのかな・・・

わかんないや・・・

「・・・わかりました。もう何も言いません・・。
 遠征には必ずついていくんですか?」

「え?うん、多分。」

急に話が進んだ。

まぁ、深く突っ込まれなかったからある意味ラッキー?

「じゃぁ、また会えますか?」

・・・あぁ、本当にこの子は・・

私を萌え殺す気ですか?

「・・・・」

「ちょっと、なんか言ってくださいよ」

「あっ・・・と、ごめん。急にデレられて戸惑った・・」

「はぁ!?」

「うん、大丈夫。落ち着いた←
 また、会えるよ。
 近いうちに・・・」

「・・・そうですか。」

「蛍くんも今日は疲れてるだろうし、もう休んだら?」

「・・・・」

「なに?もっと電話してたい?」

ちょっと、イタズラ心も含めて問いかけてみた

「もう寝ます。
 おやすみなさい。」

ブツッ

「・・・・あの野郎、自分からかけてきておいてブチ切りやがった・・・!!!」

・・・でも

「ちょっと意外な一面見れてラッキー、だったかな・・・」

さっきまでの恐怖とか全てなかったように体が軽い

今日はいい夢が見れそうだ・・・
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