ハイキュー!
□第十五話
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ついにこの日がやってきた・・
当初は行くつもりもなかったのに、赤葦との約束が断れず会場に来てしまった。
なんとなく音駒の人にはバレたくなくて伊達メガネをつけて変装してみた
音駒の生徒はほとんど制服で応援に来ているから、私服の私は案外目立たないもので
今のところスムーズに会場には入れた
「にしても、人多すぎ・・・」
東京予選だからかな・・・
ギャラリーも多いし、選手も多い
人混み苦手・・・
「あ・・・」
ふと目に留まった組み合わせ表には音駒と梟谷の文字
「どうなるのかな・・このインハイ・・・」
インハイは両校とも全国優勝しなかった気がするけど・・
この大会でどうなるかなんてわからない
すごく
ドキドキする・・。
ここに来るまでモンモンとしていたものが晴れるように
今は好奇心で満たされている
けど・・・
もし両校とも勝ち進んで音駒と梟谷がぶつかったとき、私はどちらの応援をすべきなんだろう
応援できる、立場なんだろうか・・・
「くそ・・」
いつから、純粋に応援できなくなってしまったのか。
はっきりしない自分が腹立たしい
「アリカさん?」
「っ・・」
ふと背後から声を掛けられ振り返ると
そこにはユニフォーム姿の赤葦が立っていた