ハイキュー!
□第四話
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「ン・・・」
なんか、さっきより・・あったかい・・・
気持ちいな・・・
「わりぃ、起こしたか?」
「・・・ぇ・・・?」
ぼんやりと聞こえる声に徐々に覚醒する頭と視界
「おーい?寝ぼけてんのか?」
「・・・っ!?!?」
目の前に広がるはイケメン・・!!
ではなく、黒尾!!
なっなんで!?
「あー、まぁ、落ち着きなさいよ」
そういって、頭をぽんぽんっと撫でられた
ぁ・・それ好きかも←
「落ち着いたか?」
「ぁ・・・うん・・。ごめん、びっくりして・・・。」
「いや、いいよ。俺も起こしちまって悪かったな;;」
「それは、いいんだけど・・」
改めて体を起こすと自身にかかっていたものが膝に落ちた
「プレザー??」
私のじゃない・・・。
ってことは
「あー、俺の。春だからっていってもまだ風はさみぃーだろ?
んな薄着じゃ風邪ひくぜ?(ニッ)」
昼は太陽が照っていて熱いくらいだったので、
ブレザーを教室に置いたまま来たんだった。
けど今はもう日も傾いてカッターシャツだけでは少し肌寒くなっていた。
つーことはよ?
さっきまで黒尾くんのブレザー被って寝てたの私!?
この幸せ者!!←
「あっ・・ごっごめんね!!!ありがとう!!」
土下座する勢いでブレザーを手渡し謝罪した
「気にすんな。
でも、まさか女子が大の字になってこんなとこで
寝てるとは思わなかったけどなww」
「うぐっ・・・」
くそ・・・恥ずかしいとこ見られた・・・!!
「はははっww
もう目は覚めましたか、眠り姫?」
黒尾はそっと私の髪に口づけを落とした
「っ///!?!?!?」
ぇ!?なに!?
なにがおこってんの!?!?
「プッ・・!!
顔真っ赤wwwほんとからかいがいのあるやつだなww」
真っ赤になって慌てふためく私を他所に、黒尾君は大爆笑だ
からかい・・って!!
「ふざけんなぁぁ!!こちとらあんたと違って免疫無いの!!
イケメンに対する免疫ないの!!
文句あんのかゴルァアァァ!!」
もはや自暴自棄である
「はぁはぁはぁ・・・」
言い切ってやったぜ!っと、どや顔の私だが、
言われた当人はポカーンとしていた
「ぁ・・・」
やば!!
キャラ崩壊もいいとこじゃん!!
引かれた!?
「・・・やっぱお前、おもしれぇーわ」
そういって小さく笑った黒尾は、
嫌味な笑みでもなく
からかうような笑みでもなく
自然に、微笑んでるようだった
「っ・・」
くそが・・・///
「ま、お前の本性も知れたことだし!」
「ほっ本性って・・!」
別に偽っていたわけでは・・・!!
「これからもよろしくなアリカ」
そう言ってまた微笑むのであった。
「は・・・はい・・・」
そんなテンプレートな回答しかできない私は、まだまだなようです。