Fantasy Novel

□東方次境憚第3話
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夢を見ていた・・・・・。

広がる風景は普通の商店街

そこにいるのは僕と・・・『フィア、今日は何でも言って良いんだよ?』
フィアと呼ばれる一人の少女
『・・・・・、』
『ほらほら、今日はフィアの誕生日なんだから遠慮したら後悔するよ?』
『・・・だけで良い・・』フィアは静かに呟いた
『ん?何もう一回言って』光夜は良く聞こえなかったのでもう一度聞くと
『私は光夜と一緒にいれたらそれだけで良い。』
と、フィアは光夜の服の袖掴んで静かにそう言った。『え?ん〜、でも何か欲しい物とかは無いの?』
光夜がそう聞くと
『・・・・・、』
フィアは何も言わない
『困ったな、誕生日なんだからなにかあげたいんだけど・・・、』
光夜がそう言うと
『・・・言わなかったら光夜困る?』
とフィアが見上げてきた。『ん〜、ちょっと困るかな?』
光夜がそう言うとフィアは回りのを見渡して一つのお店を見つけるとお店に駆け寄りある物を指さした。
『なにか見つけた?』
と光夜がフィアに近寄るとフィアは静かにある商品を指差して
『・・・コレが良い・・』と光夜に言った。
『どれどれ?』
光夜がフィアが指差した商品を見るとそれは金と銀の鈴が着いたチョーカーだった。
『鈴か、よし、じゃあ待ってて買ってくるから。』
光夜はそう言うとお店に入り鈴のチョーカーを買ってきた
『ほら、フィア顎上げて』光夜は屈んでそう言った
光夜がフィアの首にチョーカーを着けると
フィアは指で
【ちりん】
と鳴らすと
『・・・・・、』
無口だが誰でもわかるくらい笑顔で鈴を見つめて、そのあと光夜の方を向いて静かに
『・・・ありがとう・・』と呟いた。
光夜は笑顔で返すと、
『よし、じゃあ今日は街を見て回ろうか?』
とフィアに光夜は聞いた。フィアは光夜の服の袖を掴んで頷いた。


そして夢は終わりゆく・・・・静かに鈴の音を鳴らしながら・・・・。

【チリン】

ーーーーー少年目覚め中


【カシャッ、カシャッ】
『(ん・・何の音・・?)』【カシャッ、カシャッ】
『いや〜、良い寝顔ですね〜これなら高く売れそうです。』
光夜が声と音に疑問を持って目を開けると。
『・・・、あやや?』
文がカメラを持って光夜の方を向いていた。
『・・・・・、』
『・・・・・、』
しばしの沈黙のあと先に口を開いたのは光夜だった。『って、何してるんですか文さん!』
光夜は文にそう聞いた。
『なにって、取材に決まってるじゃないですか。』
『密着取材をOKしてくれたのは光夜さんですよ?』て文は光夜に答えた
『た、確かに良いとは言いましたけど・・・』
光夜がそう言うと
『なら構いませんね。』
文はそうカメラを構えて笑顔で言った。
『さて、そろそろご飯でしょうし行きましょう光夜さん。』
文はそう言うと部屋を出た文が出たのを見て光夜は一言呟いた。
『・・・取材を受けたの失敗だったかな?』
光夜はそう言うと立ち布団を畳み文の後を追った。



『おはようございます。』光夜がそう言って部屋に入ると鈴仙と慧音が二人で話していた。
『あっおはようございます、光夜さん。』
鈴仙が光夜に挨拶すると続けて慧音も光夜に挨拶した。
『おはよう。』
『あれ?阿求さんは?』
光夜がそう聞くと、鈴仙が『今朝ご飯を作ってますよ。』
光夜にそう答えた
『そうなんですか。』
光夜はそう言うと座った
『鈴仙さん達はなにしてるんですか?』
『薬の注文をしてるんだ』光夜が聞くと慧音がそう返した
『そうなんですか、』
光夜がそう言うと
『そう言えば光夜さん』
鈴仙が光夜に聞いた
『探していたのは見つかりました?』
そう聞かれた光夜は
『あっはい、見つかりましたよ。』
そう即答した。
『なんと!で、どうした?』
急に文が現れ聞いてきた。『うわっ、一体どこから!?』
光夜が驚いた声を上げると『気にしない気にしない、でどうした?』
と文は言った。
『は、はぁ。』
と光夜は言い調べて分かった事を話した。


ーーーーー少年説明中


『と、言う事は結局“鍵”を握るのは八雲紫さんと言う事ですね?』
文は光夜の話を聞いてメモを取りながらそう言った。『はい、そういうことになりますね。』
光夜は文にそう答えた。
『そうか、だが八雲紫が関係しているなら納得がいくな。』
慧音がそう言うと
『どういう事ですか?』
と光夜が言った。
光夜が言った事に関して鈴仙が答えた
『それはですね光夜さん、八雲紫は幻想郷の妖怪達が持つ能力の中でも極めて強力な能力を持っているからなんですよ。』
光夜は昨日読んだ幻想郷縁起の事を思い出た。
『たしか“境界を操る程度の能力”でしたっけ?』
光夜がそう言うと文が感心したように
『光夜さん、記憶力は良いみたいですね。』
文はそう言い手帖を見ながら続けて言った
『そうです、八雲紫には“境界を操る程度の能力”と言う並外れた能力を持っています、その能力があればさまざまな結界を無視でき、こことは他の世界に行き来できると言われています。』
文はそう説明した。
『確かにそれなら外の世界と交流があっても不思議では無いですね。』
光夜はそう言った。
三人がそう話していると、ご飯の用意を終えた阿求が部屋に入ってきた。
『光夜さん、文さんご飯の準備できましたよ。』
『あっ、すみません。』
光夜はそう言うと立たち
『あれ?鈴仙さんは?』
と言うと鈴仙が
『私は朝早くに阿求さんと食べましたよ。』
と光夜に答えた。
『そうだったんですか。』『でも文さんは僕より早く起きてたんじゃ?』
と光夜が文に聞くと
『私は光夜さんの寝顔を撮ってましたから。』
と文はカメラを持ってそう言った。
『朝から姿が見えないと思ったらそんな事してたんですか。』
て文の発言に鈴仙は呆れて言った。
そんな鈴仙に文は小声で耳元で
『一枚いりますか?』
と聞くと
『えっ!・・・・い、いりませんよ!』
と鈴仙は少し照れながら言った。
そんな様子を不思議そうに見ていた光夜は鈴仙に
『どうかしました?鈴仙さん?』
と聞いた。
『い、いえ、なんでもありませんよ。
私達に構わずご飯を食べてきてください。』
と鈴仙は光夜に答えた。
『そうですか?じゃあ。』と光夜は言い阿求と友に他の部屋に向かった
『ほら、文さんも行かないと』
と鈴仙が文に言うと文が
『照れ隠しですか?』
と鈴仙に聞いた。
『!?ほら早く食べに行かないと!』
鈴仙は文を部屋の外に押し出した。
部屋の外で文は
『(見事に照れてましたね。)』
そう思うと光夜達の後を追った。
文を追い出した後慧音が鈴仙に
『フフッ、照れ隠しか?』と言うと鈴仙は
『もう慧音さんまで何を言うんですかっ!』
と慧音に言った。


ーーーーー少年食事中


ご飯を食べ終わった光夜は阿求に調べて分かった事を説明した。
『そうですか、では結局分かったのは八雲紫さんが鍵を握っていると言う事ですか。』
『はい、ですが色んな知識は得られました。』
光夜がそう言うと文が
『どんな事を覚えたんですか?』
と光夜に聞いた。
『そうですね、幻想郷縁起に書いてあった妖怪さん達の能力は殆ど覚えましたよ。』
と光夜は文に答えた。
文はそれを聞いて光夜に
『ほんとですか?では私の能力を言えます?』
と質問した。
そう言われた光夜は
『文さんの能力は“風を操る程度の能力”ですよね、阿求さんは“一度見た物を忘れない程度の能力”鈴仙さんは“狂気を操る程度の能力”慧音さんは“歴史を作る程度の能力”でしたよね。』
とスラスラ答えた。
答えた光夜に阿求は驚いた。
『凄いですね、昨日だけでそんなに。』
阿求がそう言うと続けて文が
『確かに凄い記憶力ですね。』
と言った。
『そんな、ただ別に普通に読んだだけですよ。』
と光夜は二人に言った。
『そう言えば光夜さん達は今日はどちらに向かわれる予定ですか?』
と阿求が聞いた。
『えっと、どうなんですか文さん?』
と光夜は文に聞いた。
『そうですね、白玉楼に向かうなら最短ルートは“魔法の森”を突き抜けるルートが1番近いでしょう。』と文は言った。
『でしたらなるべく早めに出発した方が良いのでは?』
と阿求が文に言った。
『そうですね、では光夜さんそろそろ行きましょうか。』
と文は光夜に言った。
『はい、案内よろしくお願いします。』
光夜と文はそう言うと席を立ち
『色々とありがとうございました、阿求さん。』
光夜は阿求にそうお礼を言った。
阿求は
『いえ、構いませんよ。』と答えた。
三人が玄関に移動すると
ちょうど鈴仙と慧音が阿求に帰るのを報告しようとしていたとこだった。
『あっ、阿求さんお世話になりました。』
阿求を見た鈴仙はそう頭を下げた。
『いえ、お気にせず。』
と阿求は鈴仙に答えた
『二人ももう出発するのか?』
と慧音が光夜達に聞いた
『はい、慧音さんも色々ありがとうございました。』光夜は慧音にお礼を言うと『いや、私は余り役に立たなかったからな、気にするな』
と慧音は答えた。
光夜は続けて鈴仙にもお礼を言った
『鈴仙もここまでありがとうございました。』
『いえ、光夜さんも頑張ってください。』
て鈴仙は光夜に言った。
『そうだ鈴仙さん、永琳さんや輝夜さんに“記憶が戻ったらかならずお礼に伺います”と伝言お願いできますか?』
と光夜が鈴仙に聞いた。
『はい、分かりました伝えておきます。』
話が落ち着くと。
『では皆さんお気をつけて。』
と阿求が全員に言った。
『はい、阿求もお元気で』と光夜は言った。
他の三人も挨拶すると外に出た。
最後に光夜が出ようとすると阿求に呼びとめられた。『光夜さん、』
『はい、何ですか?』
光夜が聞くと
『困った時はこれを見てください。』
阿求はそう言いながら“封のしてある紙”を光夜に渡した。
『これは?』
光夜が聞くと
『中身が何かは言えません、一つ言えるとしたら行きたいとこに行けない時に使うと良いですよ。』
と阿求は言った。
『そうですか。』
光夜はポケットに紙を仕舞い
『ありがとうございます』阿求に礼を言った。
『では光夜さん、お気をつけて。』
『はい、ではまた。』
光夜はそう言うと外に出た。
光夜が外に出た後阿求は一人ある事を考えていた。
『(八雲紫に渡せと言われていた物はちゃんと言われた通り言って渡しましたが一体あれはなんなんでしょうか。)』
阿求はそんな事を考え部屋に戻った。


外に出たら文が待っていた。
『すみません、あれ鈴仙さん達は?』
光夜がそう言うと
『もう行きましたよ。』
文がそう答えた。
『そうですか。』
光夜がそう言うと
『では私達も行きましょうか。』
文がそう言った。
『はい。』
光夜はそう答え二人で歩き始めた。
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