Fantasy Novel

□題名・未定〜Prologue1〜
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【午後9:30分】


【〜〜♪〜〜〜♪】
『・・♪・・・♪』
俺はいつも通り学校の帰り道を愛用のオーディオプレーヤーで曲を聞きながら家に向かい帰っていた



【午後9:40】


【〜♪〜♪・・・プツッ】『?』
音が止まったのでプレーヤーを見ると
『電池切れか?』
画面が真っ暗になっていた
『ふぅ、まぁ、良いか』
俺はプレーヤーとイヤホンを外し鞄に納めた

『・・・、』
(てか、曲無いと暇だよな・・・)
俺がそう考えていると
『ミャ〜オ』
【ガサガサ】
横の茂みから
『んっ、野生の白猫か?』首輪をしてない白猫が出てきた
俺は屈むと
『チッチッ、おいで〜』
猫に向かいそう言ったが、『ミャ〜』
猫はソッポ向いた
(まぁ野良だしそうだよな)俺が猫の行動を見てそう考えていると
【バッ】
猫が道路に飛び出た
『あっ、おい!』
俺がそう言うと運悪く
【ブロロロォ】
車が走って来た
(あの猫このままだと引かれる!?)
そう思うと考えるより体が先に動いていた。

【プップー!】
車がクラクションを鳴らす音が聞こえるが
(っ!)
俺は猫を強引に抱き包まった




【キキキーッ、ガァァァァン!!】





『はっ!』
気付くとベットに倒れていた
(あれ?俺こんな所で何して?)
俺がそう考えていると
『ミャ〜』
【ペロッ】
猫に頬を舐められた
『うわっ・・・て、この猫は・・・』
俺は猫を見た
『あ!思い出した!!あの時猫を庇って・・・』
俺は思い出すと自分の体を見たが
(傷一つ無い・・・な)
俺がそう体を見ていると


『目が覚めたか?』
女性が部屋に入って来た
『え!あ、えっと、は、はい・・・。』
俺は人が入って来て驚いた
『ああ、すまない、私は上白沢慧音だ。外で倒れている君を見つけて保護したんだ、夜の森は危ないからな』
女性は丁寧に説明してくれた・・・だが
『森?』
一つ引っ掛かった、
(俺確か学校の帰りだよな、帰り道に森なんて・・・ま、まぁ山は近いけど舗装されてちゃんと道路があるし)
『あの〜』
俺は聞く事にした
『ここはどこですか?』
俺の問いに慧音は
『ここか?ここは人間の里だ。』
そう答えた
(は?・・・人間の里?店の名前か何かか?)
俺は起き上がると
『あの、近くのバス停はどこですか?』
慧音にそう聞いたすると
『ばす?何だそれは、店か?』
そう返ってきた
『え?何ってバスはバスでしょう。』
俺はもう一度問いた
『すまない、分からない』
と慧音は答えた
『・・・?』
まぁ良いや窓を開けさしてもらって・・・俺はそう考えると
『窓、開けて良いですか?』
そう聞いた
『・・・、あっ、ああ構わないぞ』
何か考えていたのか慧音は遅れて答えた
【ガチャ】
『・・・・・・は?』
俺は窓を開け不思議な光景を見た

いかにも昔ながらの町並み、着物みたいなものを着て歩く人々、まるでここは
『・・・何時代だよ?』
不意にそうツッコミを入れてしまったが
(の!前にどういう事だよ!!明らかにおかしすぎるだろこの状況!)
俺がそう考えていると
『君はどこから来たんだ?』
と慧音に聞かれた
『・・・廣島』
俺はそう答えてみた
『どこだそれは?』
慧音は俺の言葉にそう言った
『どこって・・・、厳島神社があって椛饅頭が有名な・・・』
俺がそう説明すると
『厳島神社?聞いた事ない神社だな、この辺には博麗神社と守矢神社しかないからな。椛饅頭とは椛の饅頭か?』
慧音はそう不思議そうに答えた




『・・・、一つ良いですか?』




俺は聞く事にした





『ああ、なんだ?』





この質問を




『ここは日本ですか?』




俺の問いに慧音は





『日本?違うぞここは“幻想郷”の人間の里だ。』




そう始まりだった、この日ただ普通の学生だった俺は摩訶不思議な体験をし幻想郷と言う世界に迷い込んだのだった・・・。
 

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