銀魂

□あめあめふれふれ
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キーンコーンカーンコーン
午後の授業の終わりを告げるチャイムが鳴る。

「はーいじゃぁ今日の授業はここまでー号令」
先生とは思えない気ダルげな声で銀八が言う。
「神楽ちゃん帰りましょ」

帰り支度が整った妙が神楽にかけよる。

「あ〜ゴメンアル姉御今日日直で日誌書かなきゃいけないから遅くなるアル」

「そうそれは残念だわあら?神楽ちゃんもう一人の日直の人は?」

普通日直は二人一組の出席番号順で分担しておこなう。
出席番号からして神楽と同じ日直は・・・

「サドの奴トンズラこいたアル」

そうもう一人の日直は神楽とは目が合っただけで喧嘩を始めるというほど仲が悪いとされている沖田総悟だ。

「沖田さんなら部活じゃないかしら?最近は大会が近いって剣道部の人達張り切ってたし」

そう銀魂高校の剣道部は結構強い。
この前の大会でも県大会2位というほどの優秀な成績を誇っている。
そのなかでも沖田は剣道部のなかで一番といわれるほど強い・・・らしい。

「・・・仕方ないから今回は見逃してやるね」
「ふふっじゃぁ私は帰るわね神楽ちゃんも速く帰らないともうすぐ雨が降るわよ」

そういって妙がかばんから折りたたみ傘を取り出しながらいう。

「わかったアル姉御また明日ネ」
神楽が手を振って妙を見送る。

階段を下りているときポツポツと雨が降ってきたのが階段の窓から見て取れた。
雨は小雨からしだいに強さを増していく。

「神楽ちゃん大丈無かしら・・・傘持ってきてると良いんだけど」

妙が心配そうに校舎のほうを見ているとこちらに向かって走ってくる人影が見える。

「おたえさぁぁぁぁぁん」
「近藤さん!?」

近藤が傘もささずに妙のところまで走ってきた。雨足ははじめよりも強く滴も大きく近藤は妙のところへ来るまでにビショビショになってしまった。

「近藤さん部活はどうしたんですか?それから傘はお持ちじゃないんですか?」

妙がポケットからハンカチをだして近藤に差し出す。

「今日の部活はミーティングだけだったんです!!靴箱のところへ行ったらちょうどお妙さんを見かけまして」

傘はちょっと野暮用で・・・という近藤に妙は苦笑しつつ自分の傘に近藤を入れる。

「早く帰らないと風邪を引いてしまいますよ?」

「おっお妙さん・・・」

相合傘をして帰る妙と近藤を神楽が教室の窓から見たとか見ないとか・・・




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