銀魂
□君はぼくの光なんだ
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今日も同じ1日が始まる・・・そう思ってた。
ガキィィィィン!!!
ズガガガガガガ!!!
二つの武器が交わる音が公園内に響いている。
そこにいるのは・・・
ピンクの髪に赤いチャイナ服を着た少女、神楽
「今日こそギタギタにしてやるアル!」
「それはこっちの台詞でさぁ」
栗色の髪に赤い瞳、真選組の隊長服をまとった青年、沖田総悟
二人の喧嘩は日常茶飯事。
会えば喧嘩、目が合えば喧嘩、まともに話しという話をしたこともない。
しかし、今日の俺はいつもの俺じゃないぜぃ!
今日こそはチャイナに気持ちを伝えるって決めたんでぃ!!!
でもこの状況でどうやって切り出す?
まともに話したことも無いのにいきなり好きだって伝えるのもなんかなぁ。
「?お前何ぼうっとしてるアルカ?」
チャイナが戦う気の無い俺を不審に思ったのかこちらに近づいてきた。
「ち・・・チャイナ!」
(ダサッ!噛んじまったじゃねーか。でも今言わなくて、次いう機会なんてそうそうあるのかねぃ)
「な・・・何ヨ」
えーい!俺も男だろ!!!いい加減覚悟決めたらどうなんでぃ!
「えっと・・・お・・・俺はおっお前が・・・」
なにやってんでぃ俺!あとちょっとのとこで何黙ってるんでぃ!動け俺の口動いてくれ300円あげるから・・・
「何ヨ早く言うヨロシ」
痺れを切らしたのかチャイナが不機嫌そうに言ってきた。
「俺は・・・お前のことが・・・すっす」
いけ俺あと1文字早く言っちまえ!
しかもここまで言えば俺がなんて言いたいのかいくらチャイナでも分かるんじゃないのかい?
「す?何がいいたいアルカ?」
わかってねぇぇぇぇぇぇ!!!
どんだけ鈍いんだよ!
そこがまたかわいいけどよ!
ってそうじゃねーだろ!!
「早く言うヨロシ私は帰ってピン子見るアル」
「うるせぃ!俺はお前に好きだって伝えたかったんでぃ!」
「「!!!!!」」
・・・・・今俺なんていった?なんかメチャクチャポロッと好きっだっていったような気がする。
気のせいか?気のせいだよな?気のせいであってくれ!もしくはチャイナが聞いてませんように!!!
「お前・・・私のこと好きだったアルカ?」
気のせいじゃなかったぁぁぁぁぁ!!!
しかもばっちり聞かれてるし!!!
「そうでぃ・・・ほんとはもっとちゃんと告ろうとしてたんでさぁ」
「なのに何ポロッと言ってるアルカ」
「しっ仕方ねぇだろぃ!これでも俺はちゃんと自分の気持ちを伝えたんでぃ・・・だから・・・おっお前の気持ちも」
もうだんだん俺が俺じゃなくなってる気がする!俺こんなキャラじゃねーだろ!S星の王子だろ!
「私の気持ちアルカ」
チャイナがそういった瞬間俺の胸が高まる。
「ちょっと目を閉じるヨロシ。私が良いって言うまで開けるなよ。」
俺はよくわからないまま仕方なく目を閉じる。
目を閉じて数秒後唇にやわらかいものがあてられた。
それがチャイナの唇と分かるまでに数秒の時間がかかった。
それでも目を開かなかった俺には拍手を送ってほしい。
「もういいアルヨ」
俺は静かに目を開ける。
顔を赤くしているチャイナが目の前にいる。
「チャイ「これが私の気持ちアル!」
俺の言葉をさえぎってチャイナが笑顔で答える。
そんなチャイナを気づいたら思いっきり抱きしめていた。
「サっサド!?」
いきなりのことで驚いたのかチャイナはかなりあたふたしている。
そんなチャイナでさえ愛おしいと思ってしまう。
「チャイナ・・・神楽、ありがとう」
ほかにも伝えたい気持ちはたくさんあるが今はその言葉しかでてこない。
「総悟・・・好きヨ」
「俺も大好きでさぁ」
どちらからでもなくキスをした。
これからもこんな幸せをどんどんつくっていくそう思ってた。
あの電話がかかってくるまでは・・・