冬
あのときの私は
終始だいちとの別れを予感していた
だいちは沖縄
私は神奈川の大学に行くことは
初めからわかっていた
それでも必死に
「別れ」という単語から
逃げていたあのころ
17歳になりたての私たちは
初めてヒトに恋をして
涙を流すことを知った
春をひそかに
恐れながら
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