ルーキーズ
□1話
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『・・・・お・・・重い!』
大きなボストンバックを床に置く少女。
【名無しさん ことり】
『・・・ふぅ・・・そろそろ塔子ちゃんに手紙届いたかな?』
ことりは壁に掛けている制服に目をやる。
『塔子ちゃんの手紙に安仁屋くんのこと書いてあったけど・・・また野球やってるんだ』
ことりは微笑む
『久しぶりの日本だし…散歩でもしょうかな!』
ことりはバックに必需品を入れて家をでる。
生活用品をいろいろ買いことりが帰るころには、外が真っ暗になっている。
『うわ…結構暗くなるの早いな…』
ことりは薬局を出て川辺沿いを歩く。
「みんな新庄が戻ってくるの待ってるぞ!!」
ことりはいきなりの声の大きさにビックリし思わず立ち止まる。
ことりの目先には白スーツの男が、金髪の高校生叫んでるときだった。
『…(あまり関わらない方がいいかな?)』
足早に帰ろうとしたことりだったが、ふと頭のなかに先ほどの金髪の高校生が浮かんだ。
『…(怪我…してたよね…)』
ことりは手に持っている袋から傷薬をとりだす。
『(薬…渡すだけなら大丈夫だよね?)』
ことりは金髪の高校生に向かって走る。