交換

□苛めたくなる子
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好き。

たった二つの文字のくせして、とても浅く深い意味がある言葉。

愛してるまではいかなくて、でも、大好きよりはもっと深い。
あたしはその二つの言葉をどうしても言うことができないでいる。


「ふみゃ〜。」

「どうしたんだい?ネコ娘…。」


あたしの頭を悩ませている元凶はコイツ、ゲゲゲの鬼太郎。


普段はだらだらしてやる気のない奴だけど、いざとなったら凄い力を発揮してみんなを助けてくれる。

女の子や綺麗な女性に弱くて、とぉ〜っても甘い。その上、女受けがいいから…。

でも、そんな鬼太郎があたしは好き。


「別に…。鬼太郎にはいーっしょう!あたしの気持ちなんて、分からないよ。」


なんて皮肉たっぷり言ってやった。

ふと、鬼太郎を見たら、目をパチパチさせて、こっちを見てくる。

恥ずかしくて顔が熱くなった。
あたしは見られないように、そっぽをむいてしまう。


「…知ってるよ。」

「え…。」


途端に鬼太郎は口を開く。
あたしは驚いて、鬼太郎を見たら、しまったって顔をした。

しばらくして、諦めた顔になると、溜め息をつく。


「だから、知ってるって、ネコ娘の気持ち。」

「〜っだ、だったら、それなりの態度を…むぐっ」


自分の気持ちを知られてしまった恥ずかしさと苛立ちに、あたしは思わず叫んでしまった。

だが、素早く鬼太郎の手によって口を塞がれる。


「だってさ…」


耳元で呟く鬼太郎のはく息が耳にあたり、背筋がゾクリと、今までに感じたことのないような、まるで背中に電流がピリリと流れたような、そんな感じがした。


「な、なによ…っ」

「苛めたくなるでしょ…?」






好きな子って…。





(き、鬼太郎のっ意地悪!)
(ん?何が?)
(もぅ!とぼけないでよ!)




〜END〜



アトガキ

初!鬼猫ですなw
azi様に相互記念!

こんなんでよかったら、どうぞ;

…ってか、最終テキになにが書きたかったんだかっていう話のまとまり方になってしまったorz
 

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