短編
□隣り
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明けましておめでとう。
今年も君の隣りを奪いにきました。
【隣り】
夜明け前。
赤茶の髪の上で赤いリボンを結んだ猫目の愛しい愛しい君。
赤いワンピの服をフワフワ揺らしながら、僕の元へ走って来た。
「鬼太郎ー!」
「やぁ、ネコ娘。明けましておめでとう。」
そう言うと、彼女は少しふてくされた様に、頬をぷくっと膨らませている。
「あたしが一番に言おうと思ってたのにぃ。」
それに苦笑しながらも、今年もよろしくと言えば、また笑顔になり、嬉しそうに明けましておめでとうと言った。
そんな我が儘も愛しくて、君のその行動全てが可愛くて…。
「鬼太郎、初詣いこうよ!!」
「えー、めんどくさい。」
「にゃっ!?もぅ、しょーがないな。」
正直、あんまり人間の多いところは行きたくない気分。
君の為に行きたいのは山々なんだけど、なかなか腰が上がらない。
「今回は行かない。」
「他の妖怪といけばいいじゃないか…。」
そんな僕の話を聞きながら、君はいいのと言いながら僕の隣りに座る。
「本当にいいのかい?」
「うん!いいの!」
そう笑う彼女を抱き締めたくなった。
抱き締めたくて、抱き締めたくて…。
僕の腕で壊してしまいたかった。
「ねぇ、鬼太郎…。」
「ん?」
ふと、彼女が急に黙った僕に話し掛けた。
その声は震えていて、今にも泣き出しそうだった。
「今年は、鬼太郎に何もなければいいね。」
「うん(一番心配なのは君だけどね)。」
「…。」
すると今度は彼女が黙ってしまった。
心配になって、顔を覗きこもうとした時、太陽が昇った。
「あたし…。」
彼女は顔を上げながら、僕の目を真っ直ぐ見る。
その顔は真剣そのもので…。
「強くなって、鬼太郎の隣りにずっとず〜っといるね!!」
馬鹿だなぁ…。
「…うん。」
僕が君の隣りにずっとずっと居るのに。
君が笑う。
その笑顔を守りたい。
愛しいから、愛してるから。
そんなこと、言わないけど。
いつか、いつか言える日が来たらいいな。
昇って来る朝日に誓おう。
僕は君の隣りに…。
END
アトガキ
ああぁぁあああ!!
んだこれぇ!?!?
意味分かんない!!!!
つか、キャラ保ってない!!
高山様何キャラだよ!!!!
こんな物を読んでくれてありがとうございます(涙)
感想くれたら嬉しいですw