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□赤ずきん総悟
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「赤ずきんちゃん、赤ずきんちゃん」


「なんですかぃ?」
ゲームをしていた赤ずきんは振り向きもせず、返事をした

「森に住んでいるおばあさんに、パンとワインを届けてきてくれよ。」

「嫌でさぁ、銀母さん」


「ちょ、頼むよ。そーゆー設定なんだから!」


銀母さんはコソコソと赤ずきん総悟に耳打ちする


「ふぅ、じゃあこの場面をクリアしたら....」

溜息をつきながらいかにもたるそうな態度をとる赤ずきん


「ちょー!!!!赤ずきんちゃーん!?

お母さんに向かってなんですか!!!!その態度はー!!


早く行ってきなさい!!!!」

「はいはい、わかりやしたよ」


「じゃあ、この頭巾をかぶっていきなさい。」


「うわっ、あつ!!!!
そんなの嫌でさぁ。趣味悪い...」

銀母さんに被せられた頭巾を赤ずきん総悟はペイッ、と投げてしまいました


「駄目だからー!!

何してんのぉぉお!!?? これなきゃ赤ずきんちゃんじゃないでしょ!!!!

これ被んなきゃ駄目!!!!

被んないならあのゲーム破壊しちゃうよ!!!」

銀母さんはゲームを指指しながら赤ずきん総悟を説得する


「ちっ、うっせぇな。わかりやしたよ。被りゃいいんでしょ??被りゃ。」


赤ずきん総悟は投げ捨てられた頭巾を拾いあげ嫌々被る

「行ってきやーす」
赤ずきん総悟は何も持たずに出発しようとしている
「駄目ぇぇえ!!!!

パンとワイン持ってかなきゃ意味ないのー!!!!」

「はぁ、うるさい銀髪でさぁ」


ぶつぶつと文句を言いながら赤ずきん総悟はパンとワインの入ったカゴを持って行ってしまった



寄り道すんなよー!!!! エロ杉狼には気をつけろよー!!!!、と叫んでいる銀母さんを完全シカトし赤ずきん総悟はズンズンと進んでいく

「あー、暑いでさぁ。」

家から離れた赤ずきん総悟は頭巾を池へ投げ入れてしまいました。


「あ、やばいでさぁ。落としちまった」

わざとらしく言う赤ずきん総悟


そんな赤ずきんを木の陰から覗く毛むくじゃらが...

「くく、今日のエモノはあいつだな...

しっかしこの衣装あちぃな。」


エロ杉...高杉狼は狼衣装を脱いでしまいました。



おいおい。なんなんだよこの赤ずきんの話。
いい加減にしろよ。
まともなやついないのかよ。

とか秘密のナレーションがキレちゃったりとか。



必殺お仕事人のテーマソングを鼻歌で歌いながら赤ずきん総悟はルンルン気分でおばあさんの家へ向かっていた


「あー、タルいでさぁ
まったくなんで俺が赤ずきん役を...「コラー!!!!おめぇ何言ってんのぉぉぉおお!!!!俺なんか木の役なんだぞー!!!!」


やまざ木がいきなり乱入してきた。


無視する
仲間にする
切り倒す←



やまざ木を倒した。


「まったく迷惑でさぁ。
地味の分際で。」


やまざ木を池に沈め、赤ずきん総悟は進んでいく


「ありゃ?

ここはどこですかねぃ?」

適当に進んでいた赤ずきん総悟は道に迷ってしまいました。


少し進むと花畑が見えてきました。


そこには眼帯をつけたフェロモンをむんむんだした妖しい男がいました。

そう、高杉狼です。

「おいおい、赤ずきんちゃんじゃねぇか

どうしたんだ?こんなところでよぉ。

道にでも迷ったかぁ?」

くく、と妖しく笑いながら近づいてくる高杉狼に危険を感じた赤ずきん総悟は後ずさる。
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