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□愛の表現は人それぞれ。
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カツ、カツ、とゆっくりと下りて来てガチャガチャと俺が逃げられないようにと付いているいくつもの鍵が外される音がきこえる

カチャン、と最後の鍵が外されるとギィイ、と扉が開いた


「退..また、泣いてたのか?」


土方さんの言葉で気がついた


あれ?俺はなんで泣いているんだ?


痛いから?

ここから出られないから?

ううん、ちがう...





土方さんが狂ってしまったからだ。


「どうした?寂しかったのか?」

部屋の隅に体育座りで座っている俺にゆっくりと近づいて来て土方さんは静かにしゃがんだ。

スッ、とのびてきた手に一瞬ビクリ、とするがやんわりと頬を包み込まれ、安心する。

よかった。今日は機嫌がいいんだ


たまに仕事がうまくいかなかったり、トラブルがあったり、イライラしているときはすぐに俺に拳がふってきた


泣きながら、歯を食いしばってたえることしか出来ない。



「今日はなぁ、また近藤さんが変な愛のアプローチして来てボロボロになってかえってきたんだ

それでな総悟が..」


土方さんは機嫌がいいとその日の話をしてくれる

自分がいなくなって、みんなはどうしているのか。

それともみんなは自分がいなくなったことに気付いていてくれているのか..

地味だから、とかそんな事を思っていると余計みんなに会いたくなって、土方さんにお願いしたいけど今日は機嫌がいいんだから悪くはさせたくない



「退?聞いてるか?」

ボーッとかベを見つめていた俺に土方さんが心配する

「なぁ、退..今何考えてる?俺以外のやつ?隊の奴ら?総悟?万事屋?」



キュッ、と頬にそえられていた手が首に絡み付く


あれ?どうして?今日は機嫌がいいんじゃないの?


「あ、それから今日はよぉ、万事屋のヤローが"山崎最近見かけないね"だとよ」

首に絡み付いている手にだんだんと力がこめられていく。


あれ?

あれ?

機嫌いいんじゃないの?


きゅ、と力が強まり息が苦しくなる


「か、は..やめ..」


「やめて?今退は俺を拒否した?拒否したよな?」


「ち..が、ぅ」


スッ、と土方さんの目が悲しそうに俺を見つめて来た


「退...









許さない。」


首を掴まれたまま、頭を何度も床に打ち付けさせられた

ガンガンと何度も何度も.....

土方さんは...もう駄目なんだ。そう思った




「退...愛してる。愛してる」







だから、もう離さない


end


後書き
中途半端..
多分続編とか書きます。
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