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□愛故に2
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耳になにかが覆いかぶさったかのように音が聞き取りずらい

思考が追いつかない

「ん、はぁ..」

放置されてから一体何時間経過したのだろうか

射精をせきとめられ、自身は赤黒く変色している

ヴヴヴヴヴ…

と静かな部屋にバイブ音が響き渡る

自身、後ろ、乳首を同時に責められ精神的にも追い詰められる


ビクン、と体が波打ちぴん、とのけ反る

目を見開きながらびくびくとからだを揺らす

出したい

逃げたくても逃げることのできない快楽地獄
バイブが激しく動きながら前立腺を責め立てる

こんな苦痛から早く解放されたい

傷だらけの体は冷たい床に放置され冷え切っていた


かつ、かつ。

足音が聞こえるが山崎には聞こえない

かつ、かつ。
かつ、かつ。

がちゃがちゃ、と音がし扉が開く

山崎は扉のほうを見遣った


「……」

「ん、んぅ…!ん、は」

解放してほしい
すべてを外してくれ、と


「退ぅ、ずいぶん楽しんでるみてぇだなぁ

なんだかなぁ…
俺来なくてもよかったみたいだな。
せっかく退が寂しがってると思ってわざわざ仕事はやくきりあげて来てやったのにお節介だったみたいだな。
玩具さえありゃ、なんもいらねぇんだろ?
いらねーよな、そんだけ遊んでりゃ
愛し合ってると思ってたのは俺だけか。そーかそーか
退の気持ちはよく分かったよ」


土方は部屋に入ってきたかと思うと山崎を見て、突然ぶつぶついいだし、勝手に納得しはじめた


「お前がわかってくれないんだったら
俺なりの愛し方で全力でお前を手に入れてやる。」


「は、…」


ぐちゅ、と音がしてバイブが抜かれる
次に尿道バイブ、クリップが外されギャグもとられ自由にされた


はぁ、はぁ、と必死に酸素を取り込む

「かわいそうになぁ、こんなに冷たくなって」

「ぁ..」

声がでない


「だけどなぁ」

土方さんの言葉はまだ続く

「これからのがもっと可哀相だな」


見上げた土方さんの顔は無表情で

とても怖かった



end
 

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