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□愛情表現
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痛い

痛いよ




―――――

泣いて許しを願ったって

振り下ろされる拳はやまない


血が出たってとまらない

むしろ血がでるとエスカレートする



「おら、もっと泣けよ!!

泣き叫べよ!!」


両手は手錠をつけられて

強い力で押さえ付けられて

毎日毎日繰り返される行為


自分の顔がどうなってるかなんて知りたくもない

きっと
醜く腫れてるんだろ?


副長はそんなことをして何が楽しいの?



「っ、痛..ぃ


も、やめて...!」

消え入りそうなか細い声で訴えるが

副長はニヤリと笑って俺の髪を鷲掴みにした


ガッ、と髪をひっぱられ顔をあげさせられる


ブチブチと数本髪のぬける音が聞こえた


「やめてだぁ?

せっかくの俺の愛情を拒否するたぁいい度胸だな」



愛情?

こんな愛情いらないよ


愛情なんていらないから
もう殴らないで

蹴らないで。



「おら、立てよ...!」


さらに髪をひっぱりあげられ
立たされる


両手が使えないんだから立ちにくいってことぐらい分かってるくせに


フラフラと立ち上がると腹に思いっきり副長の蹴りがはいった

そのまま勢いよく吹っ飛ばされた俺は壁にドンっ、とぶつかりそのままズルズルと倒れた



そんな惨めな俺を見ながら副長はタバコに火をつけた

煙たい...


倒れて起き上がらない俺にズンズンと近づいてくる



スッ、と腕をひっぱられ


服を捲られた



ボヤける視界の中で最後に見たのは副長のなんとも嬉しそうな笑みで

部屋にはジュッ、とタバコが肌を焦がす音が響いた


もう声なんてでない

声なんて出したら副長は喜ぶもの...




なんて最低な


愛情表現。



end


アトガキ
表現のしかたがむずかしい...

もっとボコボ(ry



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