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□仕置
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「・・・」

「よぉ

最近俺のこと避けてんだろ?」

タバコをふかしながら、土方は問掛けた


だが、沖田は下を向いたまま黙りこんでしまった


「..答えろよ」

先程よりもひくい声で言われ、ビクリと肩がすくむ沖田


たらり、と冷や汗が首を伝う

「べ、別に避けてなんていないでさァ..」

「本当かぁ?

じゃぁなんでいつも一人でいんだよ

帰りもさっさと帰っちまうしよぉ
さっきだって何してた?言ってみろよ」


土方はきっと先程、銀八といたことを知っているのだろう


逆らえば何をされるかわからない
「せんせ、ぃと一緒にいやした

プリントの印刷を手伝うために..」


仕方がないので沖田は素直に従う

「銀八とか?」


コクり、と静かに頷く


土方は沖田をじー、と見つめたあと タバコを灰皿に押し付け立ち上がった


「中、入れよ

いつまでそこに居る気だ?」


沖田はドアを開けたままの状態で固まっていた

沖田は土方に言われ、中に入る


「ったくよぉ

なんのために痕残したと思ってんだよ」


不機嫌そうにいい放ち、ドンドン近寄ってくる土方

沖田は後退りするがトンっと背中が壁にあたり、止まってしまった



恐い

明らかに怒っている


土方はまた新たにタバコに火をつけると沖田の頬に手をそえる

だが


バチンッ...!


沖田の頬が一瞬にして赤くなる


土方に叩かれたのだ

沖田は頬に手をあて涙目になりながら、土方を見上げる

鬼のような形相でこちらをみている

初めて見る、恐ろしい顔
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