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□逃
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「お前は覚えが悪ぃからなぁ

俺から逃げられないってことぐらい分かれよ」

今までの行為を思い出し、沖田は気付かぬ間に涙を流していた


「ぁ..、お願..い

許し、て」


まるで拳銃を突き付けられたかのように怯えだす沖田


「許してだぁ?
何ふざけたことぬかしてんだよ」

「も..あんなこと、しない...からっ」


「黙れよ」


土方は服を脱ぎ、上半身裸になった

そして、沖田に近づき、腕を押さえ付けて押し倒す


「いた、やぁあああ!!!」


沖田の来ていた服をビリビリと破き、あらわになった胸の突起に爪を立て、ガリガリと引っ掻いていく

「痛い、でさぁ...!!お願いですから許してくだせぇ...!!」


「黙れっつったろ...聞こえなかったのか?
一体この耳は何のためにあんだ?ただの飾りか?」


耳を掴まれ握り潰すように力をこめる


「っ、も..やだぁ.....!」


「っち、」



土方はベッドの横にある、机をあさりはじめタバコをとりだす


「久しぶりにこの痕つけてやるよ」



「あ、ぁ...ゃ、いゃぁ..!
それはいゃぁ!!!!」


沖田は土方の手を振り払い、自分を抱きしめるように丸まってしまった。


シュポっ、とライターの火のつく音が部屋に響き渡る。


沖田の右腕を掴み、タバコを押し付けようとする


「許し、て...ごめ、なさ....お願い、します....やめて....!」


土方の手を振り払おうと暴れだすが、抵抗も虚しく力では土方にかなわず

ジュッ、と肌にタバコを押し付ける音が響いた

「――っ!!ぁああ!!

いやぁ..!あつ、あついぃ!!
痛いでさぁ!!やめて――!!!」

大粒の涙をぽろぽろと流しながら必死に土方の手を掴むが、まだタバコを押し付けたまま土方ははなれようとはしない


「ほら、お前ェの御主人様は誰だぁ?言ってみろよ」


「ヒック、ひ...じかた、さんでさァ..っ」


質問に答えると苦しみを与えていたタバコははなれていった



「よくできました」

ニヤリ、と口端をあげ妖しく笑いながらタバコを灰皿へ押し付けた


「さて、次は何をするか...」

「っ!!も、ゆる..してぇ!!!!」


涙を流しながら土方の腕を掴み必死に謝る沖田だが、すぐに振り払われ再びベッドへ押し倒された



土方は冷めた目で沖田を見下ろすとフッ、と鼻で笑いなにかを思い付いた


「なぁ総悟、俺に犯されるのがそんなに嫌か?」


沖田はその質問に土方から目を逸らし
クッ、と下唇を噛み締めた


「正直に答えろ、別になんもしねぇからよ」


そう言われ沖田は小さく
コクリ、と頷いた
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