忍であることの前に

□Birthday Letter
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◆後書◆

カカシ先生、
一日遅れのHAPPY BIRTHDAYvv

遅れてすみません…;
けど、先生も一日過ぎて気が付いたし!
…って、先生は何となく自分の誕生日なんかに無頓着そうな気がします。

ナルトがわーわー言ってるから、ああ、そう言えばそうだったな、くらいの感じで。

そんな先生ですが(私の中では)、大事な人と普通に過ごせる事の大切さに気付いてほしいな、と思って書きました。
いや、もちろん先生はナルトをすんごく愛してるんですけど、めった口にも態度にも出さないし、引け目に感じてるとこも大きいんですよね。(いいんです。言わせて下さい)
だけど、瀬戸際の所で人を踏みとどまらせるのは、やっぱり人の想いしかないと思うわけです。

先生って、与える分にはやり過ぎるくらい寛大ですが、いざ自分が想いを受けるとなると慣れていない、てか怖いのではないかと。

自己犠牲って、結局自己満足な部分が大きい。
だって、遺される方が辛いに決まってますから。

先生は親友を失った時から、与える側を選んだんです。

残される側の苦しみを嫌と言うほど味わってきて、それでも自分の価値に無頓着な部分があるような気がしてならないです。
どれだけ想われてるのか、気付いてないですよ。きっと。

実は劇場版を観てから、カカシ先生の内面を掴むのに苦心してたんですよね。
結局、自己犠牲を選んだ先生の葛藤はよく分かりませんが、ナルトに助けられた先生に驚きが全くなかったのが気になって。
自分を追わせたくなかったなら、もっと違う反応だったと思うし、大体鈴を渡した意味が分からない。

ナルトなら絶対追ってくるって、分かるはずなのに…

何だかいつの間にか後書の内容から離れてしまいましたね;;


とにかく、用済み発言を何回もしてる先生ですが、要するに私が言いたかったのは、何の飾りも立場も能力も関係ない所で、先生は必要とされて愛されてる(もちろん主としてナルトに)と言うことなんです。

純粋に力の部分以外で、ナルトが先生を越えるのはまだまだだと思うのですが、先生に自分の価値を気付かせるのはナルトであってほしいな。


この話のラストは微妙に祝ってるの?と疑われる感じなんですが、私としては祝う気持ちを精一杯表したつもりです。

因みに文中で先生がナルトに話したのは、聖書の一節です。
『名は良い油に、死ぬ日は生まれる日に勝る』
けれど、大切な人が産まれた日はやはり特別だと、私なりに感じたところからこのお話は生まれました。


先生に、愛を込めて


09.09.16
なーや
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